ロイドが仕事のない日は、遅く起きて遅めの朝食を二人で取っている。今日がまさにその日だ。 「今日はいい天気だな」 「そうですね。こんな日はお散歩したくなります」 「せっかくだから行くか？」 「えっ、でも……大丈夫ですか？」 　アンディが外を出歩けば逃げている相手に見つかってしまうかもしれない。ロイドはとても心配になった。 「だいぶ時間も経ったし、多分大丈夫だろう。それに、食べ物の買い置きをする頃合いだ。一人より二人の方が楽だろ？」 「……じゃあ、二人で行きましょう！」 　実はアンディと一緒の時間を存分に過ごしたいと思っていたロイドはそう言って、先に身支度を整えた。初めて一緒に出かけられることに、やけに嬉しくなってきた。