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 思いもよらない形でアンドロイドであることを告白してしまうとは予想していなかった。けれども、アンディを助けられると思えば後悔はなかった。  四人でテーブルを囲む形で座り、サリーと呼ばれていた女性がまず頭を下げた。 「自己紹介が遅れて申し訳ございません。私はサリーと申します」 「俺はライルです。我々は、そこにいる逃げ出した人の部下です」 「逃げたんじゃない、ひと休みだ!」 「この方に迷惑をかけているのに言い訳をしないでください」  淡々とアンディを追い詰めるサリー。彼女を怒らせたら怖い、ロイドはそう感じた。  アンディはそれ以上何も言わずに黙り込んでしまった。 「えっと、僕はロイドです、アンドロイドです。……隠していてごめんなさい」 「俺も色々と隠してたから気にするな。俺は、アンドロイドの研究施設の所長だ。研究と言っても、存在を踏みにじることは一切していないから安心してくれ」

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