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「えっ、いいんですか? そしたら僕やります!」
「ありがとうございます、ロイドさん」
バーで歌うことと研究所で歌うことは明らかに勝手が違うだろう。それでも、やりたいことがより多くできるのであれば、アンディに協力できる被験体になった方がいい。
「それでは、今日中に出発でもよろしいですか?」
「えっ、あっ、はい」
突然すぎる話に、ロイドは驚きを隠せなかった。
「おいおい、急すぎないか?」
「逃げていた間の仕事がたくさんあって急ぎたいので」
「ったく、分かったよ。ライルと先に戻るよ」
「よろしくお願いします。ロイドさんのお手伝いは、私がさせていただきます」
ロイドはサリーに、するべきことを問いつつやりたいことを話していった。
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