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すると、反対から歩いてきた人を避けたアンディの肩が触れてきた。
ドキリ。
「おっと。ごめん、大丈夫?」
「はい……」
ほんの一瞬でうっかりであったにもかかわらず、ロイドは再びドキドキしていた。本屋でこのドキドキの答えを教えてくれる本を見つけたい。そんな願望を抱きながら、ざわめく通りを進んでいく。
一本道を挟んだところに存在感のある建物があった。これが目的の本屋だ。二人は中へと入っていく。ドア一つで、大通りとは一変して静かな空間が広がっている。案内板を見てみると、本のジャンルによって階が異なっている。ロイドは小説の階を探した。
「僕は……六階に行きたいです」
「俺は四階だ」
「じゃあ別行動にしますか?」
「そうしよう」
エレベーターへ二人で乗り込み、アンディは先に四階で降りた。ロイドはそのまま六階へと行く。
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