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「あぁっ!」
ロイドは大きな声を出しながら、先ほど検査室でしたアンディとの行為を思い返した。
ドキドキしていたり、キスをされて嫌ではないと思ったりしたのは、ロイドがアンディのことを好きだから。それ以外に思い当たることはなかった。
「これが……恋?」
何もかも恋であるとしか思えなかった。だとすれば、アンディがロイドに対して抱いているものは一体何だろうか。これは、本人に聞くしかない。けれども、どうアンディに問いかけるべきなのだろうか。
「ロイド、どうした?」
すると突然、背後からアンディの声が聞こえた。ロイドの知らないうちに後ろに立っていたようだ。
「あ、アンディ、さん……」
ロイドは思わず本を机に置いて立ち上がっていた。
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