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「ど、どうしてここに……?」
近付いてくる男の姿が明かりに照らされ、はっきりとその姿を認識した。ロイドはそっと後ずさりした。
「お前をずっと追ってたんだ。いつだかあの男と街にいるときにな。なかなか入れなかったが、今日こうしてまた会えて嬉しいよ」
「か、帰ってください……」
ロイドはあまりの恐怖に声が震えてしまった。その姿を見た男はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべた。
「帰ろうな、お前も一緒に」
男は突然ロイドとの距離を急速に詰めてきた。ロイドは身を引こうとしたが、ロイドよりも速い動きで男がロイドの左腕を掴んだ。そしてぐいと自らの方へ近付けようとする。
「やっ……やだっ!」
あまりの嫌悪感に、ロイドは即座に腕を引っ込めようとした。だが、男の強引な力はそう簡単に引っ込めさせてくれなかった。
「ロイド、ロイドぉ!」
早く男から離れたい。ロイドはその一心で限界まで力を込めて再び腕を引っ張る。
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