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「くそっ、アンドロイドのくせに……」
「アンドロイドも、人間と同じように権利と心がある。お前なんかにアンドロイドを踏みにじることはできない」
アンディの冷たい声に男は黙ってしまった。二人がかりで押さえられていることもあり、完全に諦めたのだろうか。
「ロイド……頼む、死なないでくれ……」
アンディの必死な声がした。かつてアンディの家にいたアンドロイドほどではないだろうが、今のロイドはボロボロになっている。アンディは怖くて怖くて仕方がないのだろう。
「大丈夫です。今何も見えてないですけど、痛くはないので」
「俺がきちんと治すからな。もう少し頑張ってくれ」
「ありがとう、ございます」
アンディがそばにいるというだけで、ロイドは少し安心していた。なんとか動かせる口をニッと動かし、笑みを浮かべてみせた。
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