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「アンディさん……僕、言ったじゃないですか。ずっとアンディさんのところにいますよって」 「ああ。俺が治すとも言った」  アンディは顔を上げてロイドをじっと見つめてきた。まっすぐな笑顔に、ロイドはアンディから視線を逸らせなかった。 「ロイド」 「は、はい」 「昨日、研究室で頭ごなしなことを言ってすまなかった。俺が浮かれないように気を付けるだけでよかったのに」 「えっ……。それって……」 「ロイド、俺はロイドが好きだ」  望んでいた言葉を、アンディから先に口にされるとは思っていなかった。だが、ロイドの中には驚き以上に喜びが満ち溢れていた。 「僕も、僕もアンディさんのことが、好きです。今、とっても嬉しいです。ずっとそばにいさせてください」 「ああ、もちろんだ」

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