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アンディは笑顔のままロイドに顔を近付けてきた。ロイドはそっと目を閉じて、唇に触れてきたアンディの感触に集中した。熱くて柔らかいアンディの唇は、ロイドを溶かしてしまいそうなほど情熱的なものだった。
すっぽりと覆われたロイドの唇は、吸ったり舐められたり、アンディによって愛撫を繰り返されている。
「んぅ……」
ドキドキとした感覚が激しくなり、ロイドはぎゅっとアンディにしがみついた。すると、アンディはゆっくりと顔を離していった。
「っあ……やっ」
「俺はもっとロイドに触れたいんだが、嫌だったら言ってくれ」
「そんなこと、ないです。でもどうやって……?」
「……サリーから借りた本を最後まで読んでないのか?」
「はい……」
アンディは一瞬きょとんとしたかと思えば、大きな溜め息をついていた。何かいけないことを言ってしまったのだろうか。
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