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「んっ……」
「嬉しいよ、ロイド」
火照ったような顔のアンディは、笑顔でそう言いながらロイドにキスをしてきた。
「なんっ……で……」
「俺で喜びを感じてくれてるから。だから、もっと奥深くまで、ロイドを感じさせて」
「奥……?」
「ここ」
ロイドの熱くなった器官のその下にある、ただ存在しているだけの孔にそっと触れてきた。ロイドはずっと人間を模倣するためだけに存在していた器官だと思っていたが、触れられた途端電流が走ったような感覚がした。
「ひぁっ!」
「男同士だと、ここを使う。ここが、ロイドを一番感じられる場所だ」
「アンディさん……僕の、奥まで感じてください!」
ありがと、と囁いたアンディは、自らの指を口内で湿らせた。何事かと思っていたら、その指をロイドの孔に宛てがった。
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