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「あっ、な、なんか、変、ですっ!」  ロイドがそう口にした途端、ロイドのものから白い液体が飛び出して、ロイドの腹部を濡らした。 「ロイ……うっ、ん……」  低く唸ったアンディは、腰を深くうずめたまま動きを止めてしまった。小さく震えた後、ロイドの中にねっとりとした熱が広がっていった。 「ロイド……大丈夫か?」  アンディはロイドの目元を拭いながらそう尋ねた。ロイドはいつの間にか涙を流していたらしい。  不安そうなアンディをよそに、ロイドの中にある感情は一つだった。 「僕、とっても嬉しいです!」  ロイドは笑顔で両腕を伸ばして広げた。それにアンディは笑みを返して抱き締めた。全身を包み込むアンディの温もりを逃さないようにロイドは腕に力を込める。 「アンディさん……好きです、大好きです」 「ロイド、俺もロイドが好きだ」  再び顔を近付けて、互いの唇を重ねた。

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