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第109話 閉じ込められて※
俺がいつもの顔だと思ったのは見間違いだったみたいだ。二人が俺に近づいて来ると、途端に強烈な身体の疼きを自覚して、同時に叶斗と新の顔が緊張で強張っている様にも見えた。
俺たちは馬鹿みたいに荒い息遣いで、お互いに触れない様にしているみたいだった。触れたらもう、離れることが出来ないって自覚して居たんだろう。
「…俺、シャワー浴びたい。何としても浴びる。それは譲れない!」
俺は馬鹿みたいにこだわって、眉を顰める二人から離れて浴室らしきスペースへ進んだ。ここの浴室は何とガラス張りで、丸見えだった。しかもドアが無かった。俺は一瞬唖然としたけれど、発情期のカップルには隠すものなどないのだと言われている様で、早々に細かいことは手放した。
震え始めた指先でスルリと病院服を脱ぐと、熱いシャワーがほとばしる中ボンヤリと立ち尽くした。俺が出来たのはそこまでで、俺はガクッとひざまづくと服を濡らした叶斗と新に抱き抱えられてベッドへと連れて行かれた。
気怠さと身体の熱さと、そして馬鹿みたいに疼く俺の奥がぐっしょりと濡れているのを感じながら、俺は泣きたい気持ちで二人を見上げた。何だか歯を食いしばっている顔の二人は、俺の言葉を待っているみたいで、俺は首を傾げて言った。
「…俺を助けてくれないの?」
途端に二人が馬鹿みたいな速さで服を脱ぎ散らかすと、叶斗がベッドに乗り上げてきた。冷静に見えた叶斗は荒い息遣いで、俺の耳の下に鼻を押し付けて囁いた。
「堪んない…。岳のフェロモン強すぎて、色々無理なんだけど。頭くらくらして来た。」
すると新が白い小さな錠剤を俺の口に押し込むと、ペットボトルの水を口移しで飲ませてきた。うながされるまま飲み込んだ俺に新が言った。
「避妊薬。俺たちも多分コントロール出来ないから。」
俺はもう、吐く息も痛い気がして、離れてしまった新の唇がほしくて首を引き寄せて齧り付いた。直ぐに満たされる口いっぱいの新の分厚い舌に俺は妙にホッとしてしまった。
後ろでは腰を引き寄せた叶斗が俺の背中に口づけながら、クチュクチュと濡れた俺の窄みの中へ指を出し入れし始めていた。
「岳、ヤバい。凄い熱いし、吸い付いてくる…。ああ、もう俺のぶち込みたい…。」
そう耳元で口説く叶斗に、俺は新から唇を引き剥がして懇願した。
「ああぁ、早く、ぶち込んで。我慢出来ないっ」
そう言うだけ言って、俺は新にすがった。新はベッドに座って、俺を文字通り抱き抱えると疼く俺の胸を口を使っていたぶった。強烈な痺れる快感に呻いていると、後ろから熱くて硬いモノが、俺を切り開く様に抉ってきて、俺はあまりの快感に叫んでしまっていた。
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