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            「…そして、次に目を覚ましたときには口に、勃起したおちんちんが突っ込まれていて、それは…多分、ズテジ氏のモノでした」    次に覚えているのは、僕の口にグイグイと無理やり押し込まれた男の怒張にえずいていたこと…――その最中も僕の膣口を()()、いや、…今度こそケグリ氏が舐めていたこと。『…甘くてうまいなぁ、ユンファ君のおまんこは…』その口振りから確実に、僕のソコをベロベロ舐めていたのはケグリ氏だ。…やっぱり、どうしてもそれは、気持ちいいなんて少しも思わなかった。――正直言って、死にたくなるほど気持ち悪かった。    喉の奥へ無理やり押し込まれる勃起に吐きそうで、苦しく痛く、息ができない…――おそらくは僕の口にソレを押し込み、僕の髪を痛いほど鷲掴みにして好き勝手腰を振っているのは、さっきの男だ。   『…おいズテジ、もっと丁重に扱わんか。――ユンファ君は父さんのものになるんだ、お前のものじゃないんだぞ。』   『…あんだよクソ、どうせ共有便器になるんだろコイツは。』   『まったく…いやいや。もし彼が私の()()()()になるってんなら、お前には使わせんよ。――そういう約束なんだ』    ケグリ氏はなぜか――。 「…それに、なぜか…なぜだかわからないのですが、――ケグリ氏は僕と結婚したがっていました。いや、いまだにそうです。…それで、僕の口におちんちんを突っ込んでいたズテジ氏に“退きなさい”と言うと、正常位の形で僕にのしかかってきて…」   『記念すべきユンファくんの初めてなんだから、優しくしないとなぁ』――朦朧とした意識の中で見上げていた、ケグリ氏はニヤニヤといやらしく笑っていた。   「…ケグリ氏は、僕にキスをしようと顔を寄せてきました。でも、僕はなかば無意識に顔を背けました。――初めてのキスだったからでしょうね。恥ずかしながら、僕はまだ夢を見ていたんですよ…、はは、…くだらない夢を…」   『こらこら、逃げるんじゃない。――さてはファーストキスなんだね?』…そう嬉しそうに言って、ケグリ氏は僕の頬を強く押さえ、   「…くだらないですよね…、ファーストキスなんて、おとぎ話じゃあるまいし、…女性ならともかく、僕は男だし…キモいですよね…、ごめんなさい、続けると、そのまま…無理やりキスをされました。唇を強く食まれて、舌を入れられて…――そうしている間も、僕の膣口にはケグリ氏の勃起したモノが擦り付けられていて…」   『ユンファ君のおまんこ、君のいやらしいマン汁でたっぷり濡れてるよ…聞こえるかい? クチュクチュいっているだろう。いやらしい音だろう、なあユンファ…』――わざわざソコの音を聞かせられて、僕は羞恥心に頬が熱くなった。   「…な、舐められていた、みたいです…その…、ぉ、音がして……」   『私がたっぷりおまんこを舐めてあげたんだ。…そのたびにおまんこのお口をヒクヒクさせて、んっんって可愛い声ももれていたよ。おまんこ気持ちよかったんだね』   「いや、ぬ、濡れちゃったのかな…、濡れちゃったんだろうな…、声も、もらしていたみたいです、僕…――それで、その、そのまま……僕、…」    そう言いながらケグリ氏は、『ほら…ケグリおじさんのナマのおちんぽ、ユンファ君のおまんこのナカに入っていくよ…』と。   「…うっ…そ、そのまま…挿れられました、――かなり痛かったと思います、初めてでしたから、はは、…とにかく、気持ちよくはなかった…」   『痛い、痛いっやめて、おじさんやめて、』僕はそう叫んでいたと思うが、ケグリ氏は『さすがに処女だ、キツキツおまんこだなぁ』と悠長に言いながら、挿入をやめてくれることはなかった。――そのままゆきつ戻りつしながらも結局根本まで収まってしまったケグリ氏の怒張、ケグリ氏は僕の耳に『お前の初めての相手が私であることは、これでもう一生変わらないんだよ』と僕の人生を呪うように囁いた。   「…ケグリ氏は、僕に…“お前の初めての相手が私であることは、これでもう一生変わらないんだよ”って…、はは、今でも忘れられないな、逆に、あんな初体験をすると……」    僕はあまりのショックに泣いていたと思う。また、激痛に涙を流して痛がっていた僕だったが。   「…待ってくれることもなく、そのままかなり乱暴に腰を振られて…――何度も、ナカに射精されました。ケグリ氏は一度射精しても抜かなかったんです。…入ったままで何度も、何度も僕を犯して…」   『孕めユンファ、…私の子供を孕め、アルファの子を産めユンファ…っ』――ギ、ギ、ギ、と絶えず一夜の間中、ベッドがきしむ音が狭い部屋に鳴り響き続けた。  僕を犯しながら興奮気味に、何度も何度も僕の膣内に射精していたケグリ氏は、なぜそんなことを言っていたのだろう。――自分の先祖にアルファが居る、そして…まるでアルファのような見た目の僕の先祖にもまた、あるいはアルファが居ると思っていたのだろうか。    その可能性がないとは言わないが、少なくとも僕はゼロ歳のときに実の両親に捨てられているため、そのあたりの事実を知らない。――ましてやケグリ氏にしたって、僕のそのあたりのことなんか知らないはずなのだが。   「…気が付いたら、僕はまた気を失っていました。――何回膣内射精されたのかはわかりません。ただ、目が覚めたときにはもう外が明るくなっていて、ケグリ氏は僕の隣でいびきをかいて寝ていましたが、僕のナカにはまだおちんちんが入っていました。…」    僕はうつむいて、何とか話している。  吐き気がする――でも、もう全部どうでもいい。   「ズテジ氏は、ケグリ氏の気が済んだあと、眠っていた僕を犯していたみたいです、…」   『オメガのまんこってマジでオナホだわ。てか、お前がオナホなのか』――そう言いながら僕の上で腰を振っていたズテジ氏は、僕が思わず『…ん、…』と声をもらすと、『ちんぽが気持ち良いのか? さっきまで処女だったくせに、やっぱオメガって変態なんだな』と僕をおとしめた。   「――そうしてケグリ氏のみならず、ズテジ氏にも、何度もナカに出されて…すべてが終わったときにはもう、僕はボロボロでしたが、――そこから…僕は性奴隷か、結婚かを決断できないまま、ズルズル彼らと一緒に暮らす日々が続きました。…とはいっても、一週間くらい、かな…」   『居候なんだから、家の中のことをやれよ』――そう言って僕を家政夫扱いするズテジ氏と、――()()()()()()としての、これは花嫁修業だなぁ』と言って、家の中で家事をする僕を見て喜んでいたケグリ氏に、僕は(いまだにやっているが)この家の家事や炊事を押し付けられた。   「…い、いまだにやっていますが、その期間はひたすら家事や炊事なんかをやっていて、――ただその間も、彼らとの()()()()はなかば無理やり続きました。…僕は失意に呑まれていて、多分そこまで拒まなかったと思いますし、毎回ナカに出されていましたが、多分…自分以外の子供を妊娠させたくないケグリ氏は、僕に避妊薬を飲むように指示してきました。…」            

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