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                  「…ァ…♡ ぁは…♡ は、♡ は、♡」    こうしてイかされると、もう抗えないといつも思う。  乳首を痛いほどつねられてイくなんて、僕は本当に変態だ。…もう僕は、乳首だけでもイける、アナルでもイく、膣内も子宮も全部駄目だ。――もう一生元には戻らないのだ。…体に刻まれた“証”のみならず、僕の体はもう一生、性奴隷の体だ。……それどころか、本当に…()()だ。   「…なに勝手にイってとるんだ、ユンファぁ!」   「ひっ…ご、ごめ、らさ……」    またケグリ氏が僕のお尻をひっぱたいてくる。   「…まったくどうしようもない出来損ないだ、お前は。…お仕置きに、ご主人様のザーメンを子宮に溜めて行きなさい。――中出しされたおまんこをあの男に見せつけろ。…これがご主人様の大切なザーメンを中出ししてもらった、いやらしい僕のおまんこですってな…」    はじめからそのつもりだったのだろうに、ケグリ氏は僕のお尻をまたパンッとはたいて、――そのまま僕のお尻を持ち、好き勝手に腰を使う。   「…あの小僧に言えよ、言うんだそユンファ、――淫乱の僕は家に行く前に我慢できなかったので、僕がご主人様を誘ってセックスしました、お情けでたくさん犯してもらいました、一週間犯してもらえないのは寂しかったからです…」   「んっあぁ…♡ あっはい、♡ んっあっ♡ あっ♡」    僕は絶頂に力が抜け、がっくりとまた床に突っ伏す。   「…このメス犬が、…っご主人様のちんぽがそんなに気持ちいいか? メスまんこに餌もらって、ヨダレ垂らしながら喜びおって、…」   「んっんう…♡ っは、はい、…ありがとうございます、ご主人さま、…っあ、♡」    だめ…無様に犬みたいに犯されても、気持ち良い。――もう駄目だ、もう駄目なんだ、僕…こうやって毎日犯していただかないと、きっともう生きていけない。  はじめは自分のいやらしい、()()()も恥ずかしくて、聞きたくもなかったのに――「あん、あん」ともう、恥ずかしいとも思わなくなった嬌声を絶えずもらしている自分が、自分で、底辺に堕ちたことをいつも痛感させるのだ。   「…あっふ♡ んむっ…!」    すると口を後ろから、ケグリ氏に手で塞がれた。  息が、できない、――苦しい。   「うるさいんだよ、あんあんいやらしい、()()()を出すんじゃないといっつも言っとるだろうが! メス奴隷のくせして、お前のブサイクな低い喘ぎ声を聞くと萎えるんだ、あぁ気持ち悪い、身のほどを知れ馬鹿オメガが、」   「……ふグ…っ、…ふ…、ふ…っ」    我慢、しなきゃ…――ごめんなさい、ごめんなさい。  ごめんなさい、ごめんなさい、声、我慢しなきゃ――。    ケグリ氏は機嫌が悪いと、こうして僕に声を出すなと言ってくる。…ただそれは機嫌が悪いときだけだ。…機嫌が良いときは逆に、可愛い声だ、メス声だ、と言ってくるのだが。  ズテジ氏もそうだが、オメガのわりに声が男性なりに低い僕の喘ぎ声を、彼ら――というか、僕を犯す人々は――耳障りだ、気持ち悪い声だ、と言ってくるのだ。   「…お前なんぞの喘ぎ声など、()()()だ。わかっとるなユンファ。――あぁ気持ち悪い、男のくせに声なんぞ出すんじゃない、ゾッとするわい、…」   「ふ…ッん…、んグッ…」    でも…それはそうだろう、自覚している、わかっている――男の喘ぎ声なんか可愛くないと、気持ち悪いと、萎えると、男が声なんか出すな。…それはそうだ、まさか男の喘ぎ声なんて、可愛くないのは当然だ。女性の甲高い声ならば可愛くてセクシーかも、しれないが。   「……ッグ、…ふ…っ、…ッ」    でも…カナイさんは、カナイさんだけは――お世辞かもしれないけど、というか、多分本当に、ただのお世辞だが…僕の声を、「可愛い声だ、もっと聞かせて、もっと大きく出して」と、言ってくれた。   「ブスで出来損ないで、馬鹿なマゾ奴隷の、淫乱オメガのお前なんぞを犯してやってるのはな、――お情けなんだ、わかったか? 感謝しろ! 図体ばっかりデカくなりおって、このエロいデカ尻でお前が誘うからだ、ちんぽついたお前なんぞ本当は誰も犯したくないんだぞ、…でも、オメガなりのオナホまんこを持ってるから、まあ仕方なく使ってやってるんだ、…」   「……、……」    僕なんかの声じゃ…――ブサイクな僕なんかじゃ、誰だって萎える。…出来損ないの僕なんかを、喜んで抱いてくださる人なんかいない。馬鹿な僕なんか、犯すのでさえお情けで…、価値があるのはこの()だけ…きっと本当は…カナイさんも、……駄目だ、頭…ぼーっとしてきた…――でも、これがきもちいい。   「…ほかのオメガのように可愛げもない、お前のようなブサイク、オメガとしてすら出来損ないだ、お前は。ユンファ! お前なんぞのまんこはタダのザーメンコキ捨て穴だ、本当は十円、いやタダか、ふん、…ビジネスだから仕方なく高い金額を設定してやってるだけだぞ、わかったかこの馬鹿オメガ、身のほどを知るのはお前だ!」   「…………」      僕の体は十円――いや、本当は無料(タダ)。      息できない…――このまま、死んでしまいたい。         

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