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寝支度を済ませた俺たちは二人そろって寝室に行き、いつものようにキングサイズのベッドにもぐりこんだ。『おやすみなさい』『おやすみ』――ベッドサイドランプを消す。
……ユンファさんは昼間にベットシーツを取り替えてくれたらしい。さわやかに乾燥した清潔なベットシーツを背に、俺は掛け布団の中で仰向 けになって目を瞑 る。
実をいえばこのときの俺は、努 めて情欲の火種の蠢 きに打ち克 とうと、すなわち暗所で目を瞑っていればやがて訪れるだろう眠気によって、その情欲の火種がそれ以上燃焼されることなく息絶えるのを待っていた。
要するに俺の体は、隣で俺と同じように仰向けになっているユンファさんに触れたい、あわよくばその人の体に覆いかぶさりたいと訴えかけていたが、俺はどのみち今日はそういった機会はないと諦めていたので、そうした自分の肉体の焼けつくような哀訴を理性で却下し、その自分の情欲をまぶたの裏の暗中に閉じこめ、努めてそれから遠ざかろうとしていたのである。
『…………』
『…………』
寝室での二人はなお沈黙していた。呼吸の音さえも聞こえない。どうやら俺たちはお互いに息を潜めていた。
『…………』
『……、…――。』
――俺のまぶたの暗闇の中で、白い細々 とした煙がその身をくねらせながら立ちのぼる。
その煙は俺という炎の上にまたがり、美しい白い体をなまめかしくくねらせて上に下にゆきつ戻りつする。暗闇の中で立ち迷うように婀娜 っぽく漂っているその煙が、『なかに出して…』とすすり泣くように呟いた。
炎と煙は共にあらねばならない。
こと煙のほうは、炎がなければ存在しえないのである。火が途絶えれば煙もまたやがて途絶える。
逆に炎が烈火となればより燃えさかるほどに、煙の存在もまた確かなものとなってゆく――。
『……、…』
……俺はハッとした。情欲の炎が俺に美しい煙の幻を見せたのである。いけないと思った。
しかしそこで――。
『ソンジュ…まだ起きてる…?』とユンファさんが静かに俺へ話しかけてきた。
『…うん…』
俺は目を瞑ったまま返事をした。――彼はほとんど無音の寝室ならば十分に聞こえる、力ない小声で『今日さ…』
『…本当に僕、誰ともしていないんだよ…』
『……? それは…、それは知っているけれど……』
俺は酷いほど鈍かったといってよい。
この時点での俺は、ユンファさんがなぜ改めて俺にそのことを告げてきたのか、その理由をまだよくはわかっていなかったのである。
『…だから、…』と彼は何かを急ぐように言った。
『だからさ、…今日は、誰にもなかに出されていない…、昨日の人のもちゃんと綺麗に洗った……』
『…………』
しかしさすがにここで「だから何?」と返すほど俺は鈍くもなかった。別段敏 いわけでもない俺だが、ここらへんで俺にもだんだんと、ユンファさんがあえてしている「遠回り」ばかりは覚 られたのである。
彼はた ど り 着 き た い 目 的 地 へまっすぐ向かうことを恐れて、あえて曖昧な遠回りな言い方をしている。
――俺と共に「たどり着きたい場所」は一つであるにも関わらず、ユンファさんは目の前に立ちはだかる何かしらのせいで、俺にそれをはっきりとストレートには言い出せないでいたのである。
『…………』
『…………』
しかしそれによって、彼が目指しているその「目的地」が、このときの俺にも遠く霞 んではいながらも見えはじめてはいた。――ただ愚図 の俺は、彼のその言葉になんと返すべきかはまだわかりかねて沈黙していた。いや、むしろ彼へ言いたいセリフがありすぎて持て余していたのである。
どれから言えばよいのか、どこから着手するべきなのか、どの道をゆくのが正解なのか、むしろ俺にとっては彼が俺からは遠いその「目的地」で俺を手招 いているようで、俺は俺で、そこへ確実にたどり着ける道筋は一体どれが正解なのかと、かなり慎重になってしまっていた。
『…………』
『…………』
俺たちはお互いに腹を探りあうような沈黙をまた取り交わした。しかし、それでは当然およそお互いに何も掴めやしなかったので、次に口を開いたのはまたユンファさんのほうだった。
『つまり…今日はまだ…マシ、かも…』
『……、…マシ…?』
俺は「マシ」といったユンファさんのその言葉に突き動かされ、ハッと目を開けた。アルファ属の俺の両目は暗がりにもよく見えたが、なぜかこのときに見えた寝室の天井は、俺たちにじわじわと迫ってきそうなほど低く思えた。――俺はユンファさんが言わんとしていることをほとんど察していた。だから目を開けたのである。
胸が張り裂けそうなほど彼が愛おしかった。
だがそれと同時に、俺は彼に済まなく思っていた。
『ユンファさん…あの、もしかして…』
『…いや、やっぱり何でもない。おやすみ』
しかし言いざまユンファさんの体が寝返りを打ち、彼は隣の俺に背を向けたようだった。
『……っ!』
にわかに俺は苛立った動きで掛け布団のなか、転がるようにしてユンファさんを組み敷いた。同時に俺は彼の肩をベッドへ押し付け、無理やりに彼の体を仰向かせていた。
――俺のその獣のような激しい動き、獣がいよいよ牙を突き立てる焦点を定めて飛びかかったかのようなその動きに、
『……、…』
ユンファさんは目を丸くして俺を見上げた。
間違いなく驚いている顔だ。――しかし、
そうして俺に荒々しく組み敷かれたユンファさんだったが、彼はまた俺に拒絶をされるのではないという恐怖を押し殺して、精一杯俺に微笑みかけた。
『…ソンジュ、…ぁ、あのさ……』
俺はもう彼のほうから言わせまいと先んじる。
『つまり、抱いていいということですか…? 俺、実はずっと我慢していたんだ…――ユンファさんが疲れていて、腰も痛いと言っていたから…今も正直……』
『…うん…まあ、君がしたいならだけど……』
とユンファさんは照れくさそうに笑った。
可愛かった。俺は『したい』と囁くように即答してから、さっとユンファさんの首筋に口付けた。
我慢していたのだ、俺はずっとこの美しい白い首筋にキスがしたかった。
『…ん、♡ ……、…、…』
『……、…』
ユンファさんの首元からは、彼の体臭である桃の果実の甘い香りにつけ加え、焦 がされた砂糖のような甘い香りがした。俺は一度唇を舐めて濡らしてから大きく唇をひらき、その強ばった筋やしっとりとした肌を唇で優しくゆっくりとしぼるよう、あむ…あむと食む。――今日はやけに唇のすべりが良い。
『……ぁ…♡ …っはぁ……んん、♡』
こてんと横を向いたユンファさんの肌がぞく…ぞくぞく…と粟立 ち、ぴく、とわずかにその首筋が俺の唇の下で跳ねる。
……彼は普段よりも早い段階で、小さいながら嬌声をもらしていた。たしかに彼は首も性感帯とはいえるほうだが、普段なら俺の唇がそこに触れたくらいでここまでの声はもらさない。
俺は甘い彼の首筋を食みながら、片方の肘から下の腕をベッドに着いて体を支え、もう片手では彼のふかふかとしたパーカの上から、彼のあばらやひらたい胸をゆっくりとまさぐる。
……すると…ユンファさんは自分の胸もとあたりを撫でまわす俺の手をそっと取ると、俺の指をその長い指でしなやかに絡めとって、きゅっと俺の手を握ってきた。――俺は内心驚いていた。このようなときに、彼に甘やかに指を絡めとられたのは初めてだった。
『…ん…♡ …ソンジュ…』
『……、…』
俺は喉元まで「可愛いよ」という言葉がこみ上げてきていたが、それを飲みくだし、切ないほどにときめいている胸の中へ戻した。ユンファさんは俺に「可愛い」と言われることを嫌がっているようだったからだ。その代わり、こう聞いた。
『…ユンファさん、はは、どうしたの…? 貴方が手を繋いでくるなんて…』
あるいはやはりユンファさんの身に何かあったのか?
――それとも俺は、ユンファさんのこの手をシンプルに「彼からの愛」として受け取ってよいのだろうか?
俺は俺なりになかばユンファさんを本気で心配し、もうなかばは確証なしに浮かれる惨 めな自分を守るためにそう聞いた。しかし今に思えば、これはかなり無粋 な質問だった。
彼は途端に自分のその甘えた指を恥じて『ごめん…』と詫びると、俺の指と指のあいだからその長い指を抜きとり、ゆるく閉ざしたその手を自分のみぞおちあたりに置いた。
『…いや、何となく…というか、どうせなら生で触ってほしいと思って、…それだけ……』
『……、いや俺の方こそごめん…。何だか大袈裟 だったというか…別に、どうしたもこうしたもないですよね、手を繋いでくれただけなのに……』
聞かなければよかったのかもしれない、と、このときの俺も思った。ただ何も言わずに俺が受け取っていれば、あるいはユンファさんがこのように自分を恥じることもなかったのだろう。
俺のあの質問はなかば自分を惨めにしないために自然と繰り出されたものだったが、むしろ俺はそれによって彼のことを惨めにしてしまったらしかった。
……しかしこのときの俺は、自分の「どうしたの?」という質問が結果的にユンファさんを惨めな気分にさせてしまったらしいことは察していても、それの理由はせいぜい彼の気高い誇りを傷付けてしまったせいだとしか考えていなかった。
俺もまた詫びると、ユンファさんが『いや』と声を明るませる。
『本当に、本当にただ……ただ、はは、まどろっこしいと思ったんだ、本当に…どうせならさっさと脱がしちゃえばいいのにと思って。これも こ も こ しているから、上から触られてもあんまり気持ち良くないんだよ』
『……、…』
もっともらしくも聞こえた。しかし言い訳のようにも聞こえた。またこの場にもっとも相応 しい返答をもとめて彷徨 う俺の唇は、結局のところ逃げるように、何も言わないまま彼の首筋をちゅ…と軽く吸った。
『……ッ♡ ……、…』
ぴく、としたユンファさんの首筋は逸れて俺に差し出されている。彼の長い指がするりと俺の後ろ髪に差しこまれ、彼のもう片手は俺の脇の下からまわり、俺の肩の裏を力なく抱きよせる。――その愛おしい両手の存在感に、キスマークをつけてしまいたいという欲求が、俺の唇の内に宿りはじめてもぞもぞとした。
……しかしそれは「約束」に反する欲深な行為だと、俺はすっかりこなれた自制心でそれを自浄しようとした。それによって獣の牙を失った俺の唇は、気休めにちゅ…ちゅ…と場所を変え、その甘い肌を軽くついばむだけだった。
するとそこでユンファさんが――。
『………、…けて……』
『……、…え…?』
俺は自分の欲求と闘っていたのにもまして、ユンファさんにあまりにも小さい声でぼそぼそと言われたその「何か」、…「て」で結ばれている以上は何かしらの要求だろうとは思われたが――そして首筋へのキスのさなかに言われたのだから、……俺もわかってはいたはずだが――俺は思わず聞き返してしまった。
聞き取れなかったのも本当だったが、俺は今しがたまで自分の唇に秘められていた「欲求」を許されたように、むしろユンファさんにそれを求められたのではないか、と期待してもいた。
『ううん…、何でもない…』
しかしユンファさんのそう言う声には、寂寞 とした諦めの笑みが含まれていた。その落胆を隠そうとしていながら、決して俺を責めようとは思っていない、彼のある意味で優しげなその声に俺は焦った。
『…ごめん聞き取れなくて…何? 何をして…?』
『…早く脱がせてって言ったんだよ。はは…』
ユンファさんはまた笑った。これはどこか名残惜しそうな笑いだった。
『……、そう…? 本当に…?』
『うん、本当に。』というのに含まれた今度のユンファさんの笑いは、俺を安心させようというような頼もしいものだった。――しかし俺には彼のそれを鵜呑 みにしてよいとは思えなかった。それでも、これ以上深追いをすればまたユンファさんは苛立ちはじめることだろう。
悪手ばかりを重ねつづけてしまっている自覚はこのときの俺にもあった。
しかしその悪手を悪手と定める原因、根本的な原因、…俺の失敗を改善、そして次なる成功に活かすための失敗とするには、俺にその根本的な原因はまだ漠然としていて見えていなかった。――ユンファさんが落ち込んだから自分は「失敗」したのだとわかっているだけで、ユンファさんが「なぜ落ち込んだのか」はこのときの俺にはまだ見えていなかったのである。
『ね…続けて…?』
とユンファさんは俺の後頭部の頭皮を指先で撫でてきた。
『……、あぁ…ごめん…、……』
本当にこれでいいのか――俺の中には迷いがあった。だが、こうした俺の迷いは何も今に始まったことではない。……俺は日ごろからしばしばこう感じることがあった。
俺たちは何かしらお互いに目を背けているものがある。そして俺たちはお互いに相手の目を騙そうとしているところがある。――お互いの体の隅々 までを知っているような確信的な目をお互いにしていながら、俺たちの目には本当に肝心な何かが見えていない。
お互いにそれを隠してしまっているからだ。
こうした齟齬 は俺にしばしば軽いしこりのような違和感を与えては悩ませた。
そろそろ綺麗な包装紙を取りはらい、一旦本当の意味でお互いに裸とならなければ、きちんと花瓶に花を生 けなければならない。――わかってはいたのである。
だが、俺はまだそのしこりの原因を知らなかった。
俺はちゅぷ…と唾液に濡らした唇でユンファさんの首筋を食んでいたが、その唇を触れさせたまま下へつつつ…と移動し、ゆっくりと舌でぺろー…と、その太い筋を鎖骨のほうから耳のほうへ這 わせる。
『……っ♡ ……ん、♡』
『……、…はは…――美味しいな…』
俺は気を取り直し、いくらか明るく笑いながらそうつぶやいた。
ユンファさんの肌がいつもより甘かった。
もとよりオメガ属の彼の肌はほのかな甘味をもってはいるが、その人特有の甘味はあくまでもほんのりとしたものであり、甘味の種類としてもいうなれば果糖のような爽やかな甘さである。
ところがこの日の彼の肌は、いつにもましてもう少し甘かった。その甘味も果糖というよりか、人工甘味料のような濃い甘味である。
またこれは先ほどにも気が付いていたことだが、彼の肌の匂いも、バニラのようなメープルシロップのような、いうなればホットケーキにかけるケーキシロップのような香りが、その人の体臭である桃の香りにほんのりと足され、普段よりも芳 しい甘さが増していた。
……そればかりか、いつもよりも彼の首筋がつるつるとしていた。もとよりなめらかなキメの細かい肌質をもつユンファさんだが、この日の彼の肌は一層すべすべとした質感になっていたのだ。
恐らくユンファさんはこの日、ボディスクラブか何かで念入りに肌を磨 いたあと、俺が舐めても問題のないボディローションか何かで肌を保湿したのである。
……いじらしいほどであった。俺の脳裏にはいまだ「彼らしくないな」という疑念めいた思いが残ってはいたが、それよりか、やけに健気 なことをしてくれた彼への愛おしさが圧倒的に勝 った。
そして俺は、このときになってやっと確信したのであった。――やはりユンファさんは今日、ずっと俺のことをそれとなく誘っていたのだ。
俺の唇は上り、たどり着いたユンファさんの耳に、俺は発情した男の低い声でこう囁いた。
『…ユンファさんの肌、すごく甘くて美味しくなっているけれど……何か塗った…? 例えば甘味のあるローションだとか…――もしかして、俺のために…?』
『……っ♡ …ちが、…』
彼はぴくん、とすると、ふるふると小さく首を横に振った。
『…いやぬ、塗った…塗りはしたけど、…別に、たまたま気が向いたからってだけで…』
『……ふふ、そっか…』
このときの俺にもわかっていたのだ。
ユンファさんはただ恥ずかしいからこうしたことを強がりで言っているだけだ、彼はまた素直になれなかっただけだと、俺はもうわかっていた。
俺は前々からユンファさんの強がり、俗にいう「ツンデレ」な部分をいつも可愛いと思ってきた。今度のこれもそうに違いない。
まして、ユンファさんが俺に対してこうした健気なことをしてくれたのは、およそこれが初めてのことだった。――慣れないことをして恥ずかしくなってしまったんだろう。いわば初恋のような甘酸っぱい不慣れさである。
そう思っていた俺の「そっか」というのは、間接的に「ソンジュのためじゃない」と彼に言われたところで特に落胆の重みは帯びてはおらず、それどころか、何か嬉しさを隠そうともしないあたたかい優しい声であったと、我ながらにそう思う。
しかしユンファさんは『いや…』とほとんど吐息のような小さい声でいうと、こうたどたどしく訂正した。
『……、…、…今日は……今日は、ぃ、一応、塗った、…ぬ、塗ってみた、…ソンジュと…――ソンジュ…、ソンジュに、…』
そしてユンファさんは口ごもって、
『ょ…よろ、こんで、…ほしかったから……』
と、ひときわ小さな声量で言ってくれた。
だがもちろんこの寝室は今ほぼ無音状態なのである。要するに、俺にとって奇跡的なほど喜ばしい彼のその言葉は、俺の聴力の並外れたアルファ属の耳をしてしかと聞き取れた。
珍しくユンファさんが「別に君のためじゃないから」という強がりだけで終わらなかったのである。
……俺の目にはみるみる涙がのぼってきた。
××× ××× ×××
いつもお読みいただきありがとうございます!
そして、……え〜〜ん引き続きリアクションにて応援してくださっている皆さま、本当に本当にありがとうございます〜〜(*ノД`*)・゚・。
ぶっちゃけ毎回毎回更新のたびありがとう!ありがとう!あ゛り゛が゛と゛う゛!!!とか言うのたぶんウゼェと思われちゃいそうなんですけれども、ほんとに嬉しくてありがたくて泣いちゃうので今回は言わしてください……っ! すいませんほんとにありがとうございますっっっ!!
鹿、裸土下座したかいがありました!! いや鹿ってもともと裸というかもはや裸という概念ないか…。
ほんとにありがとうございます! 皆さまが幸せハッピーむしろ幸せすぎて怖いんだが〜〜〜???というような億万長者になることを心から祈ってる。億万長者はなんぼいてもええからな。みなさまの夢も叶いますように。最悪みなさまの中に魔王がいて夢が世界征服だったとしても僕を囲ってくれるなら叶いますように。魔王さま一緒に世界征服しましょう(スリヨリ)
まじで僕の夢を応援してくださるみなさまの夢も叶って幸せ超ハッピーになれるように神様に祈っときます、ほんとにありがとございます_( ;ω; 」_)_
鹿、みなさま、すき〜〜〜!!(※リアクション減るかもしれない諸刃の剣)
しか♡
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