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17.※性交

ナカに挿れてきた時にも感じた冷たさに、一瞬身を縮めながらも、急かすように眼前に迫るフリグスの雄に恐る恐るといった手つきで触れた。 瞬間、フリグスの自身がぴくりと反応した。 「つ⋯⋯っ、⋯⋯おい、冷たいじゃないか」 「そんなこと言われても⋯⋯それにぼくだって、冷たかったよ⋯⋯」 「文句言ってないでさっさと⋯⋯ああ、もういい。自分でやった方が早い」 ミコの手から小瓶を奪い取ると、手の平にローションを垂らし、その手で自身を扱いた。 手の動きに合わせて、小さく息を吐き、うっすら頬を染めるフリグスの姿をぼんやりと見つめていたのは少しの出来事だった。 すぐにキッと睨みつけるような視線を向けられ、「四つん這いでこっちに尻を向けろ」と言われた。 その命令口調に肩をビクッとさせながらも、言われた通りにした。 「もっと尻を上げろ」 言われた通りにはしたが、そこまで気が回らなかった。気が立っているフリグスの手によって強制的に臀部を高く上げられる。 この格好だとどうしても根元の魔道具までもが見られてしまうため、とても屈辱的に感じて嫌だった。 しかし、空もまともに飛べないミコがそんなことを言う権利もないため、ただ魔力供給してくれるのを待つしかない。 恥ずかしさで小さく震えるミコの解れた萎みに硬いモノが宛てがわれた。 それがさっき奉仕してあげることができなかったフリグスの雄だと思った瞬間、ぐちゅと挿入(はい)った。 「あっ、あぁ⋯っ」 これ以上にないほど解れ、加えて滑りがいいナカを難なく進み、ぱちゅと音を立てた。 それは溢れ出たローションなのか、それとも肉と肉がぶつかり合ったものか、それとも両方か。どちらにせよ、そのようなことは些細なことで、それに深く突き立てるフリグスの性交によって思考が途切れ、考える余裕はなくなっていた。

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