「あ、あっ、あぁっ、んっ、あぁ、あッ」 深く深く突く度に肉のぶつかり合う音とローションとフリグスの棒が混じり合う、泡立てる時のような音が混じり合い、そして、ミコの善がる声も加わり、厳かで煌びやかな部屋が一気に猥雑な雰囲気へと変貌した。 「あっ、あぁ、あッ、あっ、ぁん、あっ、うっ」 奥へと迫る度にフリグスの熱く滾る雄を感じ、息ができないような苦しさを覚えるが、キスした時と同じように何しても勃たない、ただ痛みを感じていただけのミコの小さなモノがピクピクと小さく反応していて、それがそうされるのが嬉しがっているように思えた。 羞恥を感じ、はしたないと感じていた声も、いつもよりも高い声を上げて、まるで悦んでいるように啼いていた。 それが興奮へと変わり、そして、下腹部へ集まった熱が背中へと散っていき、鳥肌が立つような感覚と何かに掴んでいないと自分がどうにかなってしまいそうな感覚に陥る。 この感覚は、きっと──⋯⋯。 「〜〜っ、〜〜〜！」 呻き声のような声にならない喘ぎ声を上げたのと同時に、奥へと注がれる熱を感じた。 思わずぎゅっとお尻に力が入り、足がぴーんっと伸びた。 ぞわぞわとするような、下腹部を中心に何かが駆け巡るような不思議な感覚に包まれる。 ふわふわとするような心地よいこの感覚は何なのかと前にリエヴルに訊いたことがあった。 すると、リエヴルがわざとらしく頬を染めて、「気持ちいいっていうやつだよ」と教えてくれた。 その気持ちいいというものに包まれながらも、フリグスの魔力が込められた精液が迸った後、雄がピクピクと小さく痙攣しているのを感じた。 それに影響されてか、ナカも痙攣し、萎みもヒクヒクと収縮を繰り返す。