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「リエヴルに抜いてもらった栓があったでしょ? あれがまだお尻に(はい)っているような違和感があって、このムズムズする感じを違うもので埋めて欲しい、っていうか⋯⋯」 「ミコって、ボクのペアよりもフリグスと相性が良いよね?」 「良い、のかな⋯⋯」 「だって、ずっとはえっちな気分はならないよね?」 「えっ⋯⋯ちは、多分、補習が終わったぐらいになくなったかな」 「だとしたら、前よりも開発されて、感度が増したのかも」 「え、開発⋯⋯?」 それはどういう意味かと首を傾げると、リエヴルはにやりと不敵な笑みを見せた。 「それって、フリグスのちんこが好きってことじゃん!」 「な、なな何言ってんの!?」 言葉を濁したが、確かにフリグスの雄雄しい屹立が欲しいと思ったけれど、"好き"は飛躍しすぎてはないだろうか。 真っ赤になって、狼狽えるミコに当たったとばかりにリエヴルは声を弾ませて言う。 「ボクらって、毎日のようにペアに魔力供給されてるじゃん? ボクは違うけど、ミコみたいに相性が良ければ、ずっと挿入()れて欲しいって物足りないってお尻が欲しがっているんだよ」 「だからって、フリグスのち、ちん⋯⋯は好きってわけじゃ⋯⋯」 「じゃあ、他の人で試してみる?」 「そんなことで頼むわけには──」 「──よぉ、落ちこぼれども。朝から勉強もせず、猥談か?」 ミコの言葉を遮った第三者の声に、肩をピクっと上げ、リエヴルはムッとした。 ベンゲル・ゲファール。フリグスと同じ貴族の家の人間で、周りにいる人達もそうだが、平民でクラスの中で落ちこぼれであるミコ達を見かけては、何かとからかってくる人物の一人だ。 フリグスは冷たくあしらってくるから苦手だが、こちらはこちらで一言二言余計なことを言ってくるものだから、苦手だった。

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