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26.
話している最中でも絶やさない笑顔を見ていると、先生が来た時からそうであったが、下腹部がむずむずとした感覚になるのだ。
フリグスの時とは違う、魔法をかけられたようなじくじくとした痛み。その痛みはリエヴルの時に感じた痛みではなく、そのむずむずとする部分に触れるとくすぐったいような、自分で触っていても解消されない切なさを覚える。
フリグスの時と似たような気持ちだとしたら、欲しがっているというのか。
先生の逞しいであろう雄を。
はしたない。リエヴルみたいなことを思ってしまうだなんて、自分は卑猥なことを考えてしまう人間だったのか。
きっとリエヴルがあのようなことを言うから感化されたのだ。こんなことを思ってしまうから、ベンゲルに下世話な話をしていると罵られるのだ。
でも、いつかは挿入 れてもらえると叶わずにはいられない。
誰もが知らない辺鄙な村の出身とも、寒さの厳しい山奥に一人で暮らしてきたとも、とある国の大貴族の出だとも言われているルイス先生は、先生達の中でも突出の才を持っていると噂されていた。
そんな先生に魔力供給をされたら、どんなにイイことか。
もしかしたら、フリグスよりもすごい魔力をナカに放たれ、そのおかげで今よりも安定した魔法が使えるかもしれない。
相性が良かったら、もっと欲しがってしまうかもしれない。
夢心地な目で先生を見ていた時、不意に目が合った先生がにっこりと微笑んだ。
目を瞠った。
確実にミコのことを見ていた。
周りが自分のことを見ていたと小声で話していたが、絶対に自分のことを見ていた。
胸がときめいて仕方ない。
これだからルイス先生のことを見るのを止められない。
もっと、もっとぼくのことを見て欲しい。
うっとりとするミコを冷たい目で見つめている者がいるとは、誰も彼も気づかなかったのだった。
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