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「あ、けど、次の授業、リエヴルと班が同じだったら、貸してあげられるかも」 「ほんとー? そうだったら嬉しい! 貸してくれたお礼にミコの可愛いおちんちん舐めてあげるね?」 「お礼は別にいらないかな⋯⋯」 また言ってると、適当に流したミコは「呑気にしている場合じゃないよね。早く行こう」と立ち上がって促した。 「今日の調合、何を作るんだろうね」 廊下へと出た時、リエヴルに投げかける。 「媚薬だったら嬉しいんだけど!」 「ぼくは、もっと一般的に役に立つものがいいかな」 「風邪薬とか傷薬とか塗り薬とか、一般的で多くの人に役に立つと思うけど、少数でも役に立つ時だってあるんだよ」 「世の中にはリエヴルみたいな人がいるかもしれないけど」 性に関する探求心はなかなかなものだと、こうなるとかえって感心する。 「そこまで興味持てるなんてすごいよ」 「ミコも今は嫌だって言ってるけど、そのうちものすごく興味持てるよ。っていうか、少し興味持ってきてるじゃん!」 「え、そんなことあった?」 「フリグスとえっちしたいほど──もがっ」 「何言ってるのかな!」 もうすぐ調合室という前で慌てて口を塞いだ。 今は休み時間だ。だから、廊下には自分達の他に、クラスメートや他の学年も行き来している。 リエヴルが息するようにいやらしいことを言うからか、ミコが騒いだからか、周りの視線が一斉に浴びた。 そんな中、リエヴルが手を叩いてくる。 その鬱陶しさで力を緩めた。 「ミコが騒ぐから皆から見られているよ」 「それはリエヴルのせいだって!」 「そんな恥ずかしいことじゃないって。皆誰かしらの後ろを狙っているし、突っ込み待ちなんだから」 まるでミコがおかしいという言い方をした。

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