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33.※触手責め

「春の息吹よ、木々の芽吹きよ、その始まりを──⋯⋯」 「静かに灯る火よ、焚べよ! 焚べよ! 焼き払え!」 すぐさま取り出した杖を蠢く植物に向かって突き出し、ありったけの声で呪文を唱えた。 しかし、杖の先から炎はおろか、煙さえも出なかった。 呪文を間違えたのだろうか。 「焚べよ! 焚べよ! 焼き払えっ! ──⋯⋯わっ!」 身体に何かが巻き付き、宙を飛んだ。 何が起きたのかと周りを見てみると、下から見ていたリエヴルと同じ目線でいたことから、ミコもリエヴルと同じ状況になっているのだと分かった。 身体に巻き付く触手から逃れようともがくが、もがけばもがくほど触手も獲物を逃さまいと締めつけてくる。 苦しい。息ができない。 やがてもがくのを止め、触手のされるがままになっていると、ジュウジュウという音がしてきた。 その音の正体はミコの服が溶かされているものからだった。 そのうちこの身体も食溶植物の一部にされてしまう。 そんなの嫌だ。でも、どうにもならない。 身動きもできずにいるミコの足の間を触手が無惨にも溶かし出した。 露わになったみっともないミコの縮まったソレに、触手の先が突っついてくる。 「⋯⋯っ」 くすぐったく感じられたが、先からたらりと垂らす粘液で服と同じように溶かされてしまうのではないかという恐怖が襲いかかった。 喉に言葉が引っかかっているような悲鳴を上げるミコの先端部にその先が遠慮なく(はい)っていた時、粘液が注入された。 本来ならば排出する箇所に逆流していく気持ち悪い感覚に不快感を覚えた時、燃え盛るような痒みが襲いかかった。 粘液に痒み成分があったというのか、とにかく注入された秘部が痒くて仕方ない。

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