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「──スティヴェーレが暴走したと聞きましたが、アラタス君とアネルヴ君は無事⋯⋯ではなさそうですね!?」 痛くて涙を溢し、切らしていた息を吐きながらも、リエヴルに抗議の目を向けるが、当のリエヴルはにっこりとした顔を向けてくる。 そんな中、調合の先生が来ていたようだった。素っ頓狂な声を上げたことで、つられてその声の方へ向けると、顔をできるだけ背け、その上両手で覆う先生の姿があった。 「い、今の授業では、魔力供給しなくてもいいんですよ⋯⋯」 「⋯⋯違うんですよ先生、ミコのちんちんに何か入れられたみたいですよ」 「えっ、ちんちんに!?」 「そうです! ちんちんに!」 恥ずかしがっていた時とは裏腹にそれは大変だと先生は、「見せてください」と詰め寄ってこようとした。 これ以上酷い有り様のモノも、それに根元の魔道具のことも見られたくないと思ったミコは急いで隠した。 「どうしたのです? 何か変なものを入れられたのではないのですか?」 「そ、そうなん⋯⋯いいえ!大丈夫です! もう痛くも痒くもないので! 」 「治ったんだ! ボクのフェラのおかげだね!」 「うん、そう! ありがとう、リエヴル! というわけなので、課題の材料を探してきます」 「ちょっと待ってください」 して良かったと嬉しそうに笑うリエヴルの背中を押して、早々に立ち去ろうとした時、先生に呼び止められた。 「授業を継続してくださるのはありがたいですが、その格好では何かと好奇の目を晒されるでしょう。ひとまずこれを着ていてください」 呪文を唱えると、互いの身体が光に包まれた。 光が霧散した後、改めて見ると、白いワイシャツに黒の半ズボンを着ていた。 ミコの方はフリグスから与えられたマントを羽織る形となり、様になっていた。 「制服は弁償します。すぐに新しい物を用意しますので、その間は申し訳ありませんが、その服でお願いします」 「この服、シンプルで可愛いですね!」 「わざわざありがとうございます」 リエヴルは頬を赤らめては喜び、ミコが礼を言うと、「いえいえ」と先生は嬉しそうだった。 「改めて材料探しに行こう」 「行こ行こ〜!」 「気をつけてくださいね」と言う言葉を背に二人は歩き出したのだった。

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