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ひっぺ返された布団を掴み、頭ごと被り、そのまま横になった。 今のだって変なごまかし方だ。また恥ずかしいことをしてしまった。 自身の行ないに顔から火が吹きそうなほど熱く感じ、飛び出そうなほどにばくばくする心臓の音を聞いている時、ため息を吐いたような声が聞こえてきた。 それから間もなく、その主がミコから離れていく気配を感じた。 布の擦れる音が遠ざかっていき、それがガチャ、ガチャリと扉の開け閉めのような音が聞こえた。 少しした後、布団の外が静かに感じた頃、小さく息を吐いた。 が、まだ心音が静かにならない。 「あ〜、なんであんなことを言っちゃったんだろう⋯⋯」 布団の中でじたばたとのたうち回る。 リエヴルがあんなことを言ったからだろう。 意識してしまう。 いや、ミコが思い出してしまったからなのか。 元々の思い出した要因のフリグスが副作用の話をしたからか。 でも、好きってなんだろう。 フリグスに怒られてばかりだし、足引っ張っているし、さっきの行為だって優しさの欠片もない。 無理やりな行為をされて、好きと思ってしまっているのなら、リエヴルと同じではないか。 身体の相性がいいってだけで好きになるの⋯⋯? 分からない⋯⋯。

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