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「⋯⋯正解! すごい、知ってたんだね。みんな、ルーグロリア君に拍手を〜!」
生徒達は拍手し、その中で「すごい」「さすが、ルーグロリア様だな」と素直に賞賛する声が聞こえてきた。
ミコももちろん賞賛する側であり、誰よりも大きな賞賛をしたいぐらいに、嬉しいという意味も含めて大きな拍手を送った。
「じゃあ、何を献上しているかは知っているかな?」
「織物やアクセサリー、馬など」
「大正解だ。そこまで知っているだなんて⋯⋯。⋯⋯えぇ、で、ルーグロリア君が言っていたように先ほどの二人が挙げた場所よりも多く献上していてね──⋯⋯」
ラント村について説明し出す先生を一瞥もしないフリグスのことを見ていた。
ラント村を、ぼくの故郷を知っているだなんて。
王都から馬車で二、三日かかる南側に位置するのどかで小さな村。
きっと二人が言った場所よりも小さくて、人も大していなくて、誇れるものなんて何もないと思っていた。
それなのに、何で知っているんだろう。身内に王宮魔法使いがいるからって理由で知っているものなのだろうか。
それでも興味がなければ知らないのも当然なはず。だから、それはつまり。
ぽっと心の炎が揺らめく。
素敵だな⋯⋯。
ときめいた。
その時、ズキッと下腹部が痛んだ。
思わず手で押さえる。
今、興奮するようなところだったか。
昨晩と同じような出来事に首を傾げた。
何故。
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