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90.※フリグス→ミコ 濃厚キス

というのも、「補習に行くぞ」と。 今日はなかったはず。だから帰りの準備をしつつ、心を弾ませながら帰ろうと思っていたのに、その計画は崩されてしまった。 でも、フリグスに話しかけられて嬉しいと思う自分がいる。 文句垂れたリエヴルと教室で別れ、その隣を並んで歩いた。 今日も見る横顔は何を考えているのか分からない表情という表情がない顔だ。 しかし、そんな顔でさえも美しく見えるのだから、他の顔をしたらこの気持ちはどうなってしまうのか。 ──いや、その気持ちを知っているはずだ。なにせあの時見てしまったのだから。 途端、妙な気まずさを覚えたミコはその顔からそっと目を外した。 とくとくとなる鼓動と共に来るのは下腹部の痛み。 あれ? そういえばルイス先生にも似たような感情だったのに、痛みを感じなかった。 痛みよりもお尻がむずむずするようなナカにローションを入れられたような、とろとろするような感覚があった。 なんでだろう。 「何ボサッとしている。入れ」 考え事をしている間に補習室に来ていたようだ。 開けてくれていたフリグスに促されるがまま入る。 「ねぇ、フリグス。今日は補習──」 唇を塞がれた。 何で、と目を見開いたミコの唇を無理やりこじ開けたフリグスの舌が侵入してくる。 突如として入ってきた舌に押し返す暇もなく、ミコの舌は為す術もなく絡め取られる。 巻きつけ、かと思えば、先でなぞるように触れ、フリグスの思考が読み取れない動きについていけるはずがなく、自由に呼吸ができない息は呆気なく乱れていった。 その濃厚なキスから逃れようにも腰をぐっと腕に回されて、身動きできないうちにそのままベッドに仰向けの状態となった。

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