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1-12※急所蹴り
「ここに入れられて、しばらく経つというのに未だに自分の立場が分かってないようだな」
「オレ達の躾が足りないっていうのか?」
「だったらいいぜ。今日もその持て余している身体に分からせてやる」
ヒリヒリと痛む乳首に構うよりも、男達の愉しげに歪む笑みを見て、ぶるりと恐怖と腹の奥底からきゅんと切なく感じた。
「ルイス先生、期待して勃っているじゃないですかぁ」
「来た頃はここまでになるとは思わなかったな」
「この部分に関しては、きちんと躾けた甲斐があるってもんだな」
下品に笑い合っていたのも束の間、ふと目の前にいた男がルイスの己を蹴り上げたのだ。
「んぅ⋯⋯ぅッ!」
鋭い痛みが全身に駆け巡った。
「おっ、蹴ったらさっきよりも勃ったな」
「蹴られて悦ぶとか、マゾだな」
「変態先生ってな」
痛みで身体を震わせていたルイスは、その言葉にぴくっと反応した。
変態教師、とかつての教え子にそんな言葉を吐かれたことがあった。
誰よりも一番に好きになった子を攫った上に裸にしたことが愚かな行為だという。
何が愚かだというのか。好きな子ならばどんな姿でも見たいし、自分との証を取り払いたいと思ったから、あのような状態にしたのだ。
それに自分で選んだ服を着させたかった。
しかし今はその願いは虚しく、大好きなあの子と同じように戒められ、裸体を晒している。
皮肉なものだ。
「なっ、オレも蹴ってみたいんだが」
「これはオレにしかやっちゃいけない権利だから、やらせない」
「そのぐらいいいだろ」
「やーだ」
「ケチ」
「まあまあ、言い争っていてもしょうがないだろ。だったらさこの際、誰がこの先生のことを悦ばせられるかやればいいんじゃない」
一人がそう提案した。
それを聞いたルイスは、血の気が引くのを感じた。
それはつまり、男達が満足するまで急所を蹴られ続けるということだ。
そのような地獄の責め苦、耐えられない。
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