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1-13※急所踏みつけ

反論しようとして声を上げようとした、が、思案していた二人が「ま、その案に乗ってやるよ」と賛成したことで決行することとなった。 この中に入れられてから、死んだ方がいいと思ったことが多々あった思い出したくもない拷問のような行為をされ続けた。 その中には今からするような痛みを伴うことも平然と実行されていた。 今の自分ばいわば囚人だ。だから、そのようなことをされるのはこの中では当たり前なことだ。抗議の声を上げることも反抗することもせず、ただこの身に受けるべきだ。 が、やはり人間というものはよっぽどの人間ではない限り、そのような痛みを受けたくないと思うものだ。 特に過去、そのようなことを散々され続けた者としては。 だから、口を塞がれても唸り声という抗議の声を上げた。上げてしまった。 「⋯⋯なぁ、自分の立場分かってんの?」 凍えるような低い声で言ってくる。 突如、冷水に身体ごと入ったかのように身を震わせた。 冷酷な眼差しが見下ろしてくる。 「分かってんのかって、聞いてんだよっ」 「んぅううううっ!!」 怒りを露わにした男があろうことか急所を踏みつけてきたのだ。 声にならない唸り声が部屋中に響き渡る。 蹴られた時よりも尋常にならない激しい痛みがルイスを襲った。 しかし、その男は一度だけで終わることはなく、二度、三度と踏みつけた。 「さっきもそうだよなぁ、犬でも主人の言われた通りのことをするっていうのにっ、お前はそれすらできないのかっ」 「んうっっ! んんっ!」 「そんなんで、よく教師なんてやってたなっ!」 「んんーッ!」 「騒いでねぇで、返事ぐらいしたらどうなんだよッ!」 「んうぅぅっ!」 強く踏んづけ、そのまま地面に押し付けた。 靴裏の凹凸が自身に食い込むようで、耐え難い痛みについにルイスはその場に倒れ込んだ。

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