138 / 139

1-20

「オレもまた突っ込みたいんだが」 「さすがにガバガバケツマンコでも、三人も挿入(はい)らないだろ」 「じゃあ──」 掴んでいた男の手から奪い、自身に向かせる。 「この口にでも挿入れようか」 歪んだ笑みを浮かべる。 ひゅっと喉が鳴った。 下からは二人分に、そして上も突っ込まれ、注がれてしまったら今までよりも苦しみ、快感が生まれ、そして比べ物にならないほどの苦痛を味わされる。 嫌だ。そんなの。いくらなんでも耐えきれない。 心なしか身体を震わせる。 「いや、突っ込みたいのは分かるけどさ。呪文を唱えさせないために封じているんだから、外したらマズイだろうよ」 「⋯⋯だよな。ま、そもそもオレらも勝手に外したらマズイしな」 スっと手が離れた。 「あーあ、先生に咥えてもらいたかったな」と大げさに嘆くような言い方をしていた。 ひとまず口には何も咥えさせられないで済むようだ。 小さく息を吐く。 「ま、その分、下で思いきり愉しもうな、先生」 その男がにやりと不敵な笑みを見せた。 そう、上の口がそうならなくても、下で愉しまされる。 自分には逃げ場がない。

ともだちにシェアしよう!