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第九章 成形

終業時刻をとうに過ぎた、夜の〈大城硝子〉の建物内は暗く、どこか不気味ですらあった。如何に美しい作品であれ、照らす光が無ければ、輝く物はそこに無いのと同じである。 作業場の照明が、廊下とを隔てる扉の窓から落ちて、床にくっきりとした四角形を描いていた。 「ヘッドハンティングだなー」 耐火ボードで囲まれたバーナーの前で、短いガラスロッドを構えた玉城祐介が言った。 作業場には祐介、理久、そして直晴がいた。 「え?」 祐介の両脇で腰を屈めていた理久と直晴が同時に顔を上げ、聞き返す。 と、祐介が顔を背けて吹き出した。理久からは明るい茶色に染めて立ち上げた前髪と細い目元が、直晴からは高く刈り上げた項が見える。 「お前ら、(おんな)し顔で見んなよ」 やはり祐介の目にも、理久と直晴はよく似ていると映るらしい。目の保護用の眼鏡を掛けていれば尚更だ。 祐介は正面に向き直ると、軍手を嵌めた手でガラスロッドを持ち直し、バーナーの火で炙り始めた。 ガラス工芸は、ホットワーク、コールドワークの他、キルンワークとバーナーワークの四種類に大別される。 キルンとは電気窯のことを指し、一般的なホットワークでは徐冷窯として使う窯を用いて、温度管理の中で行なう作業がキルンワークだ。耐火石膏で作った型に合わせてカレットを並べて溶着させたり、溶かしたバッチを型に流し込んで固めたりと、その技法は更に細分化される。板ガラスから曲がったガラス、空洞のないガラスの塊など、形を自在に作り出す事が可能だ。 そして、祐介が二人を従えて行なっているバーナーワークは、その名の通りガスバーナーで専用のガラスロッドを溶かし、離型剤を塗ったステンレス製の芯棒に巻き付けたり、ピンセットで引いて細く伸ばしたりして、加工する作業である。 大掛かりな窯や多量の燃料を必要とするホットワークに比べれば、バーナーワークは道具も揃えやすく、また小規模でも作成可能な事から、近年では一般家庭の台所で楽しめるガラス細工として普及しつつある。子供の夏休みの思い出作りにと、親子で作品づくりをしたと話す来客もいた。 そんなバーナーワークを、なぜ今この三人がしているのかと言うと、業務ではなく祐介の個人的な用事のためである。彼は恋人に渡すプレゼントを作成するついでにと、祐介は理久だけでなく直晴も誘って、手解きをしていた。琉球ガラスについてはまだ見習いの立場であるが、大城硝子にバーナーワークの技術を持ち込んだのは祐介であった。 工房の従業員ではない直晴の立ち入りを禁止するほど、大城硝子の態勢は厳重ではない。工房主も了承済みで、祐介が閉店作業をしているうちに理久が一度喜屋武の家に行き、直晴を原付の後ろに乗せて戻ってきた。 祐介の右手にあるガラスロッドは、煤が付かない専用バーナーで熱され、垂れた所を左手の芯棒に巻き付けられて球体になっていく。 今回は穴のあいたガラス玉を作り、絵の具で着色して自由に柄を描く予定だ。大城硝子の受付に展示されたとんぼ玉のアクセサリーも、このようにして作られている。 ガラスが溶けるのを待っている間に、祐介が先週の靖不在の理由を話し始めたのだった。 義史の取材に同行する傍ら、恩納村でガラス職人を募っていたと言う。大城硝子に移籍する気のある人材を探しているのだ。 「赤字の工房に行きたいとは、思わんかったからなー」 祐介が手を動かしながら言った。 「赤字? 大城がかや?」 直晴もその作業を見つめながら聞き返す。 「そーよ、どこも大体そう。オレが来る前、昔っからジリ貧。最近になって体験とか始めたけどさ」 大城硝子をはじめ、昔ながらの製法にこだわる工房が直面するのは、ガラスの材料となる廃瓶集めの苦労だけではない。窯を稼働させる際の燃料代という壁だ。 複数の工房を転々とした祐介には、解決するべき問題点がいくつも挙げられると言う。 琉球ガラス工房としての誇りを掲げ、一点物として価値の高い商品ばかり並べていた受付に、気軽に手に取れる商品を作るようになったのも彼の提案である。 また、無代紙の配布も祐介の人脈によって実現していた。機械や世事に疎く昔気質の職人が多い中で、宣伝の重要性を説いて集客を図ったのである。 こうした小規模な工房では稼ぎも知れており、このままでは結婚も覚束無いと、祐介は溜息混じりに話した。 「なーおのおばーに見てもらわんとなー。仕事も、結婚も」 「おばー、今まぶいぬぎやっさ。ユタもでーじさー」 直晴がすかさず断りを入れるが、祐介はその顔を見、小さく笑った。ますます目が細くなり、白い歯が覗く。 「まぶいぬぎって。相変わらずおばーみてーな喋り方だなー? 喋ってたらせっかく消した訛りが出る」 そんな会話を、理久はまだ痛みの残る左膝をさすりながら聞いていた。 先ほど準備をする際、事もあろうに三年間も通っている作業場の、いつも通る動線上にある作業台の角にぶつけたのである。 灼熱の環境の中、長く重い竿や鋭利な道具を扱うガラス工芸には危険が伴う作業が多いが、このところどうにもそそっかしくなっている事を、理久は自覚していた。 例えば今日の昼間は、カレットを作ろうとして床に新聞紙を敷いたところ、前回の作業後に拾い切れなかった小さな破片が落ちており、その上に膝を突いてしまった。違和感を感じてすぐに足を退け、ズボンも貫通してはいなかったが、普段であれば起こり得ないのである。 靴下に穴があき、親指の爪が靴底に当たって割れていたり、材料として使ったカレットが靴の中に入っているのに気付かずにくるぶしの上を切っていたりと、小さな傷を挙げればきりがない。ちなみに親指の爪が欠けたのと、島草履のストラップ型の日焼けの皮が剥けたのは同日で、風呂に入るだけでも、沁みるような痛みがあった。 不気味なことには、そんな事故はガラス工芸に無関係な場面でも頻発しているのである。 昨日の夜は家の階段を昇る際に足がもつれ、蹴込板のない空中を蹴り込む形になってしまい、上段に脛をぶつけていた。一昨日は、ひさ子の手伝いで蛍光灯の交換を引き受け、脚立から降りる際に足首を捻っている。 いずれも軽傷で済んだために、誰にも言ってはいない。 水飴のように溶けたガラスロッドは、小さく端正な球体となって芯棒に巻き付いていた。 祐介はそれをバーナーから離すと、二十秒ほどくるくると回して粗熱を取ってから、トレーに敷いた藁灰の中へ入れた。藁を燃して作った灰は徐冷材の役割を果たし、急な温度変化によってガラスにひびが入るのを防ぐ。これより一時間かけて冷ました物に着色すれば完成だ。 裕介は作業台の脇にあった椅子に座り、軍手と眼鏡を外して、隣に立つ直晴を見上げた。 「なーおは大学決まったか?」 「B判定さー。この夏が勝負って」 勝負、という言葉には程遠い、のんびりとした口調で直晴が答えた。勉強や進路の話よりも、今はとんぼ玉作りを楽しみたい様子である。 祐介と入れ替わりで、理久はバーナーの前に立っていた。吹き出す炎は酸素を送り込まれて大きくなり、熱は空気を伝って顔まで伝わってくる。 「……大学なら沖縄にもあるからに。国立も」 二人の会話に、理久は顔を逸らさず口を挟んだ。 直晴と祐介は一度顔を見合わせる。理久が幼馴染の進路に言及したのは、これまでで初めての事であった。 「父さんが言ったんさー。観光のこと勉強するなら、いっぺんは離れねーと」 と、直晴は座った裕介の頭越しに、理久の横顔を見て反論した。 「…………」 理久は何も言い返さず、右手に持ったガラスロッドを炙り始める。左手には離剥剤を塗ったステンレス棒を構えた。 「だからよー。オレもまた東京ば遊びに行きたいな」 大学時代から社会人になって数年間を内地で過ごした祐介も、異論は無いようである。 直晴は理久から視線を外し、熱を感じるようにトレーの上に手をかざした。 「ゆーとにーにのいなぐも行きたがるさーや」 「でーじ、ゆーとじゃねーって。何年言えば覚えんの」 理久が訂正する前に、祐介は直晴を窘めていた。 「あとなー、オレの彼女を(いなぐ)って呼ぶなよや。(たー)がしーじゃか」 彼らの中で、年輩者の言うことは絶対である。弟のように可愛がる直晴に対してでも、無礼は許さないという態度だった。 「いなぐはいなぐやっさ」 直晴が唇を尖らせるが、 「東京行くならその言葉遣いも直さんとなー」 祐介はその顎下を中指で軽く弾いた。 と、理久が丸玉を巻き終え、バーナーの火から芯棒を持ち上げた。まだ少々危なっかしい手付きだが、吹き竿を回すよりは遥かに短く、軽い。 芯棒の先には、ビーズほど小さな玉が出来ていた。使用したガラスロッドは透き通った赤色で、今はまだ暗い色をしている。 理久は裕介がしたように、芯棒をくるくると回しながら、横歩きに大きく一歩移動した。手を伸ばし、徐冷材に挿し込む。 「りーくーは何作ったば?」 裕介が訊ねたが、理久は真剣な表情で口を引き結び、天板の上に並んだガラスロッドをまた新たに選んでいる。 「いなぐが貰うか? ……いや。()けー女の趣味じゃねーな」 「みーかーにはもう未練ねーってよー」 「…………」 直晴が冷やかすように言っても、理久は何も言わなかった。 明言するのを避けるような態度を取り続けるその腿の裏を、祐介は軽く蹴った。 「あいっ」 ようやく理久が顔を上げる。まるで二人の存在に初めて気が付いたような驚き方だ。 「やー、りーくーもまぶいぬぎか?」 台の上に肘を突き、姿勢を下げた祐介が距離を詰めて迫った。 「よっしーにーに」 端的に答えた理久の視界の端に、直晴が驚いて見たのが映る。 「よっしー?」 「あんにーにが貰うやっさ」 それだけ答え、理久は青色のガラスロッドを手に取り、またバーナーの前に戻った。 義史を想って作ったとんぼ玉の一個目は、今は灰の中で冷め始めている。 が、理久の心の中には燃える炎が宿っていた。 ビーチで過ごして以降、ある覚悟が決まった。義史が沖縄を発つ前に、この想いを告げる。そんな覚悟である。 自身が美香にしてしまった行ないを省みて覚えた不安も、義史の結婚歴を知った時の気まずさも、払拭していた。 実る事など、期待してはいない。周囲を軽く見回しただけでも、決して起こり得ないのが理解できる。 ただ理久は、彼が自分を見る視線が息子に向けるべきそれと同じと気付いたのだ。今の理久にできる事と言えば、その認識を改めさせる事だった。真摯さを伝えるために、こうして形のある作品を渡す事にしたのだ。 裕介は面白くなさそうに頬杖を突いた。 「親方はグラス作ってたさー。オレはあんまり話しきれんかったけど、あんな仲良くなるなんて」 「よっしーさんってどんな人ね?」 直晴の質問に、今度は祐介の方が唇を尖らせる。 「おっさんのくせにチャラチャラして、しにイケメン。オレは好かん」 あまりにも潔い返答だったので、理久と直晴は同時に吹き出した。 成形の工程を終え、徐冷を待っている間に、三人は近くの店まで夜食を食べに行く事にした。 出発前に、裕介はうっかり忘れていた正面玄関の施錠をしに行き、理久は直晴をトイレに案内した。 勝手口を出た所で三人で落ち合う予定だったが、裕介が外に出ても、理久はまだ直晴を待っている。本人からの要請だった。 廊下はやはり暗く、このような時間帯に一人で歩くのが心細いのは、従業員の理久にも理解できた。 「焦ったなー。ゆーとにーにに教えて良かったば?」 用事を済ませ、出てきた直晴は濡れた手をズボンで拭きながら話し始めた。待っていた理久は凭れていた壁から背中を離し、聞き返す。 「何がよー?」 「よっしーさんのこと、好いとるちゅーか……」 「貰うって言っただけあんに。それに、今どきそれくらい普通って、言ったさーや」 「俺は構わんかったさー。けど、にーにがどー思ったか」 直晴は下唇を突き出しながらも、理久と連れ立って外へ出ようとした。 「よっしーにーにが貰うのは本当さ──あいっ!」 同様に歩き出した瞬間、理久は何も無い所で(つまず)いてしまった。慌てて壁に手を突き、バランスを立て直す。 振り返った直晴も、それを見ていたらしい。理久が苦笑いを浮かべて顔を上げると、幼馴染の表情の消えた顔があった。 「……おばーが寝言で言ってたさー。りーくの足、しに変だって。傷いっぺーしてるって」 理久はぎくりとして固まった。 最後にエツと直接顔を合わせたのは、彼女が床に伏せる前である。 しかし、昔からエツに霊験あらたかな、不思議な力があるのは知っていた。孫の直晴と友人の理久だけでなく、近隣の住民からも頼りにされていた。 彼女の暮らす離れに、客人がいる事は珍しくなかった。祐介も望んだように、結婚や転職、人生の運気などを聞きに来ていたのだ。その信頼は、沖縄に伝わる〈医者半分、ユタ半分〉という言葉が表している。 直晴の視線を追うように、理久は自分の足に視線を落とした。 事務室の押し入れから落ちた際、框にぶつけて膝を擦りむき、足の指を痛めた。直晴の家では彼の足に蹴り飛ばされ、反撃として膝十字固めをして応戦した。 ちむむちむんのバックヤードではビール樽を左足の上に落とし、青痣を作ってしまった。後日、ビーチで海に入った時にもずきずきと痛んでおり、一週間が経過した今もその痣は薄茶色になって残っている。 実はそうして義史とビーチで過ごした帰りにも、足の裏に数ミリメートルの傷を見つけていた。砂浜に埋まっていたシーグラスか、貝殻で切ってしまったらしい。 そして、つい先ほども、いつも通っているはずの動線上にある作業台の角に膝をぶつけ、祐介に腿を蹴られ、たった今、何もない所で転びそうになった。 すべては、義史と出会ってからだ。 そうと知ってか知らずか、直晴は来た道を引き返そうと踵を返す。 「でーじ、りーくもまぶいぬぎになってるってば。まぶやーしよーね」 理久が転んだ位置に向けて片手を伸ばした。下方で空を掴むようにし、理久の背中に向けようとする。 「えー、余計な事さんけ!」 理久は思わず、その手を払っていた。 仮に、これが義史との出会いをきっかけに始まった現象であるとすれば、直晴の言う〈まぶやー〉をする事によって、その縁が切れてしまう。理久は直感的にそう思っていた。  理久の変化、すなわち頻発した怪我のうちの一つにでも気付いて心配したのは、義史だけなのだ。 独自性の高い言葉を話し、身内を守る沖縄県民は、訊ねねば話さないと揶揄される。そんな沖縄育ちの少年に怪我の理由を訊ねたのは、東京から来てわずかに滞在しているだけの〈ゆんたくー〉な男ただ一人であった。 直晴が信じられないという表情を浮かべ、理久を見返す。 「りーくー? 俺も、やーの同志(どぅし)からに」 行き場を失なった手を拳に握ったまま、心配と怒りの入り交じった声で言ってきた。 しかし理久は俯き、ぽつりとこぼす。 「……東京ば行くさーや。誰が同志か」 「(ぬー)? そげ言うか?」 距離を詰めてきた直晴が、眉間に皺を寄せて睨んでいるのが分かる。 突き刺すような視線を向けられ、理久は自分の体に穴をあけられるような感覚に陥る。暗い腹に溜まっていたドロドロとした感情がついに噴き出し、溢れるのを、抑えられなかった。 「ぼ、ぼ、僕は沖縄から出きれんし、こげ何もねー所にお母と二人っきり……。お父のまぶいも帰らねーで、明後日にはよっしーにーにも、終いにはなーおまで……」 顔を上げ、直晴を見返す時には、理久の両目は潤んでいた。 「……お母も、おじさんに取られたやっさ。僕の好いた人、ぜ、ぜんぶ、離れて行く──」 言い終わらぬうちに、直晴の左手が伸びてきて、理久の口を覆うように塞いだ。 それだけでなく、ぐいと押され、背後のコンクリート壁に押し付けられる。片腕とは言え、相手の動きを封じ込むような強い力だった。 理久は驚き、大きな目をますます見開いた。険しい表情を浮かべる直晴が居た。 「ふりむんがっ、言霊ちゅーの知らんかや。〈まーすくゎれー〉ば言え」 そう言い聞かせてきたのは、いつもののんびりとした口調に変わりないが、真剣な声だった。ふざけている様子は微塵もない。 理久は言われた通り、口元を押さえられた状態で、ますくゎれー、と呟いた。こもった声になり、口もほとんど動かせなかったが、直晴はそれで納得したように一つ頷いて解放する。 「高校来られんでも変わらんかったど? 俺が内地行っても同じやっさ」 そう言って、今度は、ずっと握ったままにしていた右の拳を突き出してきた。 「〈まぶいぐみ〉もさせろや、うり」 そこに、理久が落とした大切な物が入っているのだと、信じて疑わない様子だ。 「…………」 理久は背中を向けるのではなく、少し背を屈め、頭を下げて差し出した。直晴がその癖っ毛の頭に、撫でるように手を置く。 〈まぶやー〉あるいは〈まぶいぐみ〉と呼ばれるこの行為は、二人の幼少期にエツがよくしていたまじないの一つであった。 人間には〈まぶい〉という七つの魂があり、驚いたり、転んだりした際に、それらがうっかりと抜けてしまう。そのままにしておくと、魂を失った体は弱り、怪我や体調不良といった不幸や災難が降りかかる。それを防ぐために、落ちた魂を拾い、頭や背中から肉体に還すのだ。 「大学決まった時は、俺のまぶいの一個、預けていくさー。りーくも一個、よこせや」 直晴は力強く言った。 沖縄に残る理久に、自分の魂の一つを預けていく。そして代わりに自分は、東京に理久の魂の一つを持っていく。兄弟のように育った、理久とよく似た直晴は、確かにそう言ったのだ。 「よっしーさんがどんな人か知らねーが、向こうでも会わせてやるさー」 そう続けて笑い、ようやく勝手口に向かって歩き出した。 理久の中に固まった覚悟は、あくまでも砕ける事を前提としたものだ。様々な痛みを含みながら、鮮やかに透き通った感情は、数ミリのひび割れからでも形を失ないそうな脆さと隣り合わせだった。 その飛び散った破片さえも、直晴なら拾い集めてしまいそうだ。 「……それはいらねー。()じかさするよ」 照れと諦めの混じった、しかしどこか清々しい気持ちで理久は笑った。
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