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22時には必ず眠そうに目を擦り始める莉衣が、 眠れないと言って泣きじゃくって その割に起き上がるのが大変になり、 寝ても覚めてもしんどいと言った。 あんなに食べる事が好きだったのに、 食欲が無いと言い出して 外に出るのも難しくなって やがてスポーツどころか 立つことすら困難になっていった。 痩せ細って、息も絶え絶えに、 それでも莉衣は 俺のことを好きだと 言ってくれた。

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