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いい子だね。 4
やがて下着の中へと彼の手が侵入してくると、また妙に優しい手つきで撫で回されつい腰が動いてしまって。
「もうこんなにぬるぬるにしちゃって、そんなに期待してたんだ?」
「…っ、サナギさ…ん」
彼の手に包まれると、下着の中でゆっくりと扱かれ始め
その制限のかかった動きといい、すぐ耳元で感じる彼の息遣いといいいちいち熱をより高めていってしまう。
「ほら、聞こえる?すっごいぐちゃぐちゃいってる
俺に触られてそんなに気持ちいい?」
「…きもち、い、です…さなぎさん、の手、きもちい…」
気付けば視界が滲んでいて、彼が耳元で喋る度にどうにも思考が奪われていくようだった。
「そう、素直でいい子だね」
「…っ、え、あ…」
彼にそんな風に褒められて、耳朶を喰まれるとゾクゾクと体の内側が震えて
そんな予定はなかったのに気付けば頭が真っ白になって、
どうやら達してしまったようだった。
余韻の中を泳いでいると、彼の身体が離れ、ジッと眼鏡越しに睨まれる。
「あーあー。イッてもいいって俺言ったかなぁ?」
少し低い声で、それでも口元に蠱惑的な笑みを浮かべたまま咎めてくる篠田に何故か達したばかりの身体がまた熱くなり始める。
「ご、ごめんなさ…っ」
「やれやれ、君がこんないやらしい子だとは思わなかったなぁ
そんな子には、お仕置きが必要だねえ」
「え…」
お仕置き、その言葉にぞくりと身体が甘く震える。
下着を剥ぎ取られ、ベッドの上に体を押し倒された。
「……なんて顔で見てるの」
上に乗られ、見下ろされ呆れたように笑われるとまた頭がふわふわしているような感覚に陥って
ネクタイを外している彼を見上げていた。
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