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いい子だね。 7
「っ、あ、や…はし、なく…っ」
動かす度に溢れる彼の声に、我慢できなくなって激しく下から突き上げる。
昨日はもっと自分の思うように相手を掻き回していたはずだったのに、彼を上に乗せあまり自由に動けない今の方が
何故か妙に興奮してしまう自分がいた。
「…ッ、はぁ、っ、ん…ぁ」
「サナギさ、ん…」
揺すぶられながら、篠田の口から唾液がとろ、と溢れ
それを見るとますます頭に血が昇っていく。
しかし、彼の腕が腰を掴んでいた手を引き剥がし、ベッドに押しつけるように抑えられてしまった。
「だめだってば…良いって、いうまで…イっちゃダメ、ね?」
彼はそう言いながらまたゆっくりと腰を動かし始めて、
その焦ったい動きに橋名は彼を見上げた。
「ん、っ…これは、お仕置きだから、ね…?」
篠田は滲んだ瞳を細めながら、橋名の両手に指を絡めてくる。
少しずつ彼の動きは早くなっていき、またゾワゾワとした熱が身体を襲い始める、
「…、ねえ、俺の中ですっごく大きくなってるよ…?わかる?」
彼がまた顔を近付けてきて、上から見下ろされながら
加速する動きに、また居た堪れなくなって思わず唇を噛んだ。
「こんな風に上に乗られて、意地悪されて、気持ちいいんだ…?」
「…っ、…」
両手を押さえつけられながら、額がくっつきそうに彼の顔が近くて。
イってはいけないと言われた以上どうすることもできなくて、身体の内側を掻きむしられる様に襲ってくる熱に耐えていた。
「サナギさ…、っサナギ、さん…」
すぐ近くにある彼の唇を奪いたくて必死に名前を呼びながら、瞳からは何故か涙が溢れてしまって。
「もうイきたい?」
「っ、いき、いきたいです…っ」
必死に頷くが、彼はまた動きをゆっくりに戻して
両手を抑えつけていた手が橋名の顔を包むように撫でてくる。
「んー、もう少し我慢できるかな…?」
橋名は泣きながら必死に篠田の背中に手を回して、懇願するように彼の脱げかけたシャツを掴んだ。
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