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聞いてあげるからさ 9
「っ、はぁ、ァ…ねぇ…、っ、はしなく、ん…」
両手で頭を掴まれて、額をくっつけられる。
橋名は獣のように呼吸しながらも、彼の瞳に釘付けになって
激しく律動していた。
「ん、腰、とまんない…?そんなに俺のナカ、いい…?」
「っ…はい…、サナギさん、の、ナカあったかくて、やわくて、きもちい…っ」
分厚い眼鏡が外された彼の美しい顔はどこか呆れたように笑みを浮かべていて
その歪められた唇を奪いたくて顔を近付けたいのだが、彼に頭を掴まれていて敵わない。
「きす…したい…、だめ、ですか…?」
濡れた唇にめちゃくちゃに口付けて、そんな想像をするだけで
身体が熱く滾っていく。
沙凪は目を逸らして、キスかぁ…、と唸った。
「んー…じゃ、あ…」
彼は頭を解放すると、橋名の唇に掌を押し付けてくる。
「俺のこと、先に、っ…イかせられたら、…いいよ…」
そんな風にお許しを貰ってしまうと、橋名はキスをしたい一心で
彼の膝を抱き寄せて欲望を激しく打ち付けていった。
「っ、ん、あ、…あ…ッ」
彼の掌に口を塞がれて酸素不足になりながらも、
先程指で刺激していた体内のそのポイントを探り当てて
その場所を擦り上げると、沙凪の唇からまた唾液が溢れる。
「ァ…、そこ、ぁ、や、…っ」
掌を口から引き剥がして、自分の指を絡めていった。
「っ、さなぎさん…かわいい…」
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