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第78話
「ありがとう……すごく、嬉しい」
「良かった。魅弥ってあんまりアクセサリーは付けなさそうだけど、これは似合うだろうと思って」
シンプルなシルバーのチェーンに、さりげなく石が輝いている。
ごてごてしておらず、かといって素っ気なくない。
きっと高かっただろうな。
「大事にするよ」
「うん!」
バートの方が嬉しそうにしてるから、笑ってしまった。
朝、少し悩んでブレスレットはつけなかった。
社長といる時はやっぱりそんなことはできない。
ピロンと音を鳴らしたスマホを見ると、社長からのLINEが来ていた。
“起きたら俺の部屋に来てくれ”
シャワーを浴びて、普段着に着替える。
準備を全て終え、早速社長の部屋に向かった。
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