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第97話
ピンポーンと軽快な音がなり、魅弥かな?とドアを開けた。
「こんにちは!俺、華弥って言ってみー兄……魅弥の弟です!バートさんですよね?」
思っていたのと、違う人物。
なにか、話されてるけど日本語があまり得意ではないせいで、少ししか聞き取れない。
でも、魅弥とは確かに聞こえた。
そういえば、魅弥に似てる?
「ごめんね?にほんごだめ」
「あ!そうだね!こっちこそごめんっ」
はっとした様子で急いで英語で話してくれた。
俺も日本語勉強した方がいいよな。
「えと、華弥です。魅弥の弟!いつもみー兄と仲良くしてくれてありがと!」
「バートだよ。華弥くんのことは何度か魅弥から聞いたことがある」
そうなんだ〜と笑う華弥くんはかわいいけど、どこか作っている様な感じがする。
「今日はどうして、来たの?」
「みー兄あんまり家に帰ってきてくれないから。会いにきちゃった!」
「なんで、ここを知ってるの?」
「……そんなに質問しないでよ、めんどくさい。みー兄のことで知らないことがあるわけないでしょ」
そう言った瞬間、華弥くんから笑顔が落ちた。
やっぱり、無理やり笑っていたらしい。
この家をどうやって知ったかはとりあえず置いておこう。
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