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第111話
「すみませんが、今日もバートの家に泊まります。迎えが必要でしたら、連絡してください」
いくら家が社長と近くても、避けることはできるけど。
バートの家の居心地のよさから逃げることが出来ない。
「はぁ、分かった」
「お先に失礼します」
チャイムを鳴らすと、すぐにバートがでてくれた。
今日は華弥はいないみたいだ。
「魅弥、おかえり」
「ただいま。バート」
目があい、ははっと笑い合う。
「なんか新婚みたい」
「ばーか」
「今日は、1人で味噌汁を作ってみたんだ。食べてみて?」
バートがいつもの兄のような雰囲気ではなく、ほめてと目を見つめてくる
「そうか。楽しみだ」
「ふふっそうでしょ?楽しみにして」
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