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第114話
家で書類をこなしていると、華弥から魅弥が熱を出して寝込んでいると連絡を受けた。
急いでエントランスまでいくと、アイアンズ氏と華弥がいた。
魅弥はアイアンズ氏ととても仲がいいのだろう。
少し、というよりは大分嫉妬してしまっている。
魅弥が俺に完全に心を開いていないのは知ってるから、アイアンズ氏が魅弥の支えになってくれているのはありがたい。
「魅弥の様子は!?」
普段、めったに熱なんてださないし、だしても隠す魅弥が寝込んでいるなんてよっぽどだろう。
「とにかく、うちに来てください。車は私がだすので」
「ええ、ありがとうございます」
「はー兄、仕事とか大丈夫?」
アイアンズ氏と華弥が仲良いなんて知らなかったな。
「仕事なんかよりも、魅弥を優先するに決まってる」
「そっか……。みー兄を大事にしてあげてね」
そんなの、当たり前だ。
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