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第7話
月影「足を開き、尻はもっと高らかに」
体勢の調整だけで10分は掛かっている。昨晩の即席な四つん這いを見ていた月影様はさぞ落ち着かなかったであろう
この体勢辛いな……
昨夜の夜伽で全身の筋肉が痛むし……
腰の位置変えたい
月影「……なぜ尻を振る……」
呆れた様子の月影様の声色でハッと我に返った
まるで何かを要求していると思われてしまうほど体をくねらせてしまっていたではないか
青蘭「私はただっ…疲れてしまって……」
何かを取りに行く月影様の耳には残念ながら入らなかったようだ
月影「青蘭に覚えてもらわなくてはならない決まり事がある。」
決まり事??
ヒヤッ
青蘭「はっ///」
このひんやり冷たくドロッとした感触はあの時の
つまり!!
青蘭「痛いのは嫌です!!」
月影「……誰かさんみたくいきなり太い物を挿れたりなどしない」
月影様はさらりと辛辣な事を言うお方だな
チクッ
青蘭「はっ///」
固く閉した蕾をあっという間に抜け、細く長いモノがするりと尻の中をうごめく
強い痛みはないが、粘膜を引き剥がすピリピリとした痛みは感じる
しかし、昨夜のような全身の血の気が引くような痛みはなく、優しさすら感じる
トントン
月影「ここを触られたのは覚えているか?」
青蘭「……覚えておりません……」
月影「覚えておらぬのか?」
戸惑ったような月影様の返答に、まずい事を言ってしまったのかと不安になった。
昨夜は無我夢中であったからな……
スルン
尻の圧迫感がなくなり振り向くと、何かを考えているのか一点を見つめ、白い布で指を丁寧に拭っていた
あの美しい指が私の中にあったとは……恥ずかしい
月影「……思い出させるか…」
ボソボソと何か呟くと、布を置き私の腰に手をついた
月影「体勢を崩すな」
慌てて前を向き体勢を整えると、手を置かれていた腰に重みを感じた
月影「私の言う通りにしなさい」
なぜだろう……月影様の声が近く感じる
月影「大きく息を吸え」
言われた通りに数度深い呼吸を月影様に合わせるように行った
青蘭「!!!」
メリッ
硬いモノが尻を数回突いた感触があり身体を強張らせると、じわりじわりと中へと押し込まれた
青蘭「はんっ!!」
月影「慌てるな。ゆっくり息を吐け」
メリッ
青蘭「痛い……」
ツンツン
青蘭「はっ///」
月影「昨晩、來華様にねだって擦っていただいた場所だ。」
ツンツン
青蘭「あぁ///」
思い出した……やけに1箇所だけむず痒く気持ちのいい場所があった
月影「男が皆、敏感な箇所ではあるが、青蘭は特にこの場所が敏感なようだ」
ツンツン
青蘭「あぁん///」
ギュー
青蘭「うゔ」
玉を握り潰すように圧迫され我に返る
月影「夜伽をする者が自ら快楽に溺れてどうする?」
メリッ
青蘭「いぃっ……いたっ…」
月影「国王様を喜ばせるための行為であることを忘れるな」
メリッ
青蘭「痛いっ!泣。申し訳ございません」
だからあの時焦ったように静止したのか……
たしかに自分の欲望を全面に出してしまっていた
月影「來華様は面白がってここをしつこく責めるであろう。変態なお方だから。」
またさらりと!
月影「本来射精も來華様の指示の元行わなくてはならない」
えっ……出しちゃった……
月影「耐える修練を私としていくぞ」
えっ………やだ。
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