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第13話
八つ時になり小姓室が賑わってきた
柊「みてみて青蘭!綺麗な菓子」
たしかに見たことがない。西洋の焼き菓子だそうだ
誰がこんな菓子を差し入れしてくれたんだ?
ザワザワ
小姓が集まっている輪の中心に月影様がいた
青蘭「なるほど」
柊「月影様だけ先にお帰りになったらしいよ」
こんな洒落た菓子を土産に颯爽と現れたらまた人気になってしまうだろうな
私もいただきたいが、月影様に群がってる小姓の近くにあの3人組がいるから迂闊に近づけない
月影様に無駄に絡まれてでもしたら、めんどうなことが起きてしまいかねない……
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結局貰い損ねた……
高官「青蘭!月影様がお呼びだ」
青蘭「!!!」
そんな大きい声で!!あの3人組に聞かれたら……
ふぅぅ……いなそうだ
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キョロキョロ
いない!よし!
「何を警戒しているんだ?」
青蘭「わぁ!!」
執務室に入ろうと扉に手をかけた瞬間に背後から月影様に声をかけられた
驚く私を不思議そうに見ながら執務室へと入っていく月影様の後を追った
月影「座りなさい」
あっ
先程小姓に配っていた焼き菓子と美しい茶器に入った飲み物を出された
月影様も同じ物を召し上がるようだ
月影「茶会に付き合ってくれるか?」
青蘭「喜んで!」
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月影「道中、來華様は青蘭の話で持ちきりであったぞ」
青蘭「え///」
月影「次はどう責めようかとアイディアを膨らませていた」
青蘭「げ」
変態!
月影「分かっているだろうが、來華様がお戻りになる明後日まで射精は禁止だ。」
普段から自慰の習慣がない私にとって、正直それは容易なことだ。
自慰をしたいという欲が出ないかぎり射精をするはずがない
月影「間違っても他の小姓同士の交わりがないよう、青蘭には私の部屋で寝泊りをしてもらう。ここから出てはいけませんよ」
月影様のお部屋に閉じ込められるのか!!?
しかし……考えようによっては、あの3人組の視線を気にして生活しなくていいということか
しばしお世話になるか
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