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第15話
青蘭「月影さま!!」
メリメリと自身を沈めていく月影様の腕を慌てて掴んだ
月影「どうした?」
メリッ
青蘭「痛い」
力を抜かなくては
昨日の夜伽教育よりも太く硬いような気がする……
メリッ
痛くて力を抜くことができない、、、
月影様は私の顔をジッと見つめ、苦痛に歪む私の顔を包み優しく微笑みかけてくれた
その優しい表情に余分な力がスッと抜けたような感覚があった
メリッ
青蘭「でも痛いっ泣」
月影「ふふっ」
フッと力が抜けたように笑う月影様。
尻から竿を引き抜き、そのまま私の側にごろりと寝転んだ
月影「來華様の帰りは明後日だ。たまには怠けてもバチは当たらないだろう」
真面目な月影様から怠けるなんて言葉が出るとは意外だな
この人もどこか天上人のような雰囲気があって、足を踏み入れ過ぎてしまってはいけないというか……一枚壁があるよな気がしていた
月影「今日はさすがに私も疲れた」
青蘭「その割には立派なお竿でしたが……」
月影「はははは」
こんな冗談にも笑ってくれるし、案外気さくな方かもしれないな
月影「痛かったか?」
青蘭「………///」
改めて言われるとさすがに小っ恥ずかしい……
スッ
肘を付き、こちらにちょっかいを出したそうな笑みを浮かべてはいたが油断した
シコシコ
月影「青蘭は触れたくなるような、不思議な魅力がある」
シコシコ
青蘭「あっ///」
ギュー
月影「達するな」
そこは職務を全うされるんですね、、、
シコシコ
月影様はずるい……
敏感なところも嫌なところも全て熟知している
しかし、無理強いはしてこない
先程も私が必要以上に尻を痛がったから辞めて下さったし、緊張を解すために雑談までして下さった
それは今まで何十人もの小姓を相手にしてきた経験からであろう
このあとも他の小姓と身体を重ね、少し尻に挿れていただいた程度の経験の浅い私なんかより深く密になるのだろう
しかし來華様のように欲を満たす行為ではなく、やはり業務的で色小姓教育者としての顔なのだ
青蘭「………。」
なぜ私は寂しいと思ってしまったのだろう……
自在に手のひらで転がされているだけの私だけれども……もっともっと月影様を知りたい
青蘭「……月影様……抱きしめてはいただけませんか……」
ポンポン
月影「今夜はゆっくり休みなさい。今日はこのくらいにしておこう。」
………
私の頭を優しく撫で、衣を羽織り部屋から出て行ってしまった
私はなんて恥知らずなことをしてしまったんだ……
今のは完全に自分の欲だ……
目上の月影様に無礼を働いてしまった……
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