もう朝か……よく寝たな…… 今夜も來華様はいらっしゃらないからゆっくりできる トントン 扉を叩く音が聞こえ慌てて起き上がった こんな朝早くにどうしたのだろ？ 高官「青蘭、いいかげん起きなさい。昼食も摂らぬつもりか？」 ………へ？ 昼食？？ 青蘭「………！！申し訳ございません！！」 しまった！完全に寝過ごしてしまった！！ 今は朝ではなく昼！？ 高官「月影様が起こさなくてよいと言っているが、さすがに寝すぎだ」 まったくその通りでございます！！ ・ ・ ・ 【月影サイド】 困ったな……雪那様の小姓が体調を崩している…… 雪那様の小姓は成り手が少ない…… 特に色小姓は雪那様を敬遠している者が多いからな…… 來華様のように毎晩数人を抱くほどの性欲がないのが救いだな、、、 今晩は來華様の小姓を充てるとして……明日からはどう工面をしようか…… トントントントン！！ ガチャ 月影「返事がまだだぞ」 青蘭「申し訳ございません！！」 月影「やり直し」 ガチャン やっと起きてきたか 他の色小姓は來華様の寝所や色小姓部屋を清掃しているというのに……青蘭ときたら…こんな時間まで寝惚けていたなんて 月影「入りなさい」 青蘭「失礼致します！！」 月影「何用だ？」 青蘭「寝過ごしてしまったことの謝罪に参りました」 それはどうも律儀に ではイジメるとするか 　　　 月影「来なさい」 ・ ・ ・ まずいまずい……月影様、色小姓教育の時の顔してる この顔の時の月影様怖いんだよなー。。。 しかし悪いのは私だ。素直に罰を受けよう 青蘭「はい」 月影様の真横に起立すると、クルッとイスを回転させ向かい合わせになった ドキドキ　ドキドキ 月影「ゆっくり休みなさいとは申したが、寝坊をしろとは言ってない」 青蘭「はい」 月影「今日の色小姓教育はさぞかし元気に取り組んでくれるのかな」 青蘭「は…はい！！それはもうおまかせください！！」 こわいぃぃ…目が笑ってない……月影様にたっぷり痛い事される未来が見える…… 月影「私は今日色小姓教育の担当ではない。私より厳しい高官を青蘭の担当に付けるから、しっかり学んできなさい」 ……えっ……やだ。 月影様より怖い高官が担当なんて、罰にもほどがある！！！