214 / 231
番外編◆初期構想の世界のBOX 18
【初期構想の世界のBOX 18】
▼二人の行為 ※R18
オーサーたちが出かけてる土曜の午後、俺はシュートに抱えられながらソファの上でごろごろ過ごしてた。どこか出かけるか?って提案するのもアリだけど、先週荒くれ者に襲われて心配かけたトコだしな。
「ん、こら」
なんて考えてたら俺の首元に鼻を埋めてたシュートが急に噛み付いてきた。痛くはないけど、その、こんな真っ昼間からってのはな。
「う……待て、シュート」
カプカプと甘噛みをしては熱い舌を押し付けられる。軽く押し返そうとしても腕を取られてソファに磔にされた。本気でやめろって言えば聞くだろうけど、拒絶されたとは感じさせたくない。
「はぁ、あ、こら、待てって……」
耳元にかかる息も肌に触れる手も、どこもかしこも熱い。こりゃもう止まりそうにないな。
「わかったよ、せめて先にシャワー浴びようぜ」
抵抗する気は無いってアピールしたら大人しく腕を離してくれた。
***
体を綺麗にしてから地下の寝室になだれ込む。昼間っからこんな真っ暗な部屋に閉じこもったりなんかして、浮かれた気分になってきた。
でも、こんな風に肌を重ねるようになってもうだいぶ経つってのに、俺はまだ"ソレ"を受け入れるのが怖くて、シュートにガマンを強いてしまってる。
「シュート、大丈夫か?」
体は熱いが、興奮のせいみたいだから様子見で行為を続ける。
「ふ……、ふぅっ……」
「はは、熱いな」
キスをして抱き合うと密かにグル、とシュートの喉が鳴るのが分かった。最近、もしかして声が出せるんじゃないかって感じる瞬間があるんだけど、本人の意思に任せることにしてる。
「あ、う……」
すっかり慣れた手つきで下半身をまさぐられて、互いのモノを合わせて握り込まれた。シュートは力が強いから、前に一度俺が痛がったのを覚えてて心配そうにしてる。
「はぁっ……大丈夫、気持ちいいよ」
だから何を小っ恥ずかしいコト言ってんだと思うけど、こうして言葉で伝えて安心させてやるんだ。
「……ん、ん」
指を口に突っ込まれて舌を這わす。お互いの為に少しずつ"練習"してて、この頃はこうしてまず濡らすコトを覚えてくれた。
「んぐ、っう」
体がデカいシュートは手もデカいから、奥まで突っ込まれると吐きそうになる。でもしっかり濡らしとかねえと辛いのは自分だから耐えた。
「うわっ!」
ぐるっと回転させられて後ろから抱き込まれる。荒い息と一緒に「ちゃた」って呼ばれてゾクゾクした。
「ん……、ゆっくり……」
濡らした指が当てられて入り込んでくる。さっきシャワーを浴びた時にも一応慣らしておいたから抵抗はほとんどない。それでも体内を探られる感覚にはまだ慣れない。
「っふう、う……っ」
心配するみたいに後ろから頬を舐められて、大丈夫だって言ってやりたいけど、今声を出したら裏返りそうだ。
「あ、あっ!」
長い指が腹を内側から押す度に声が出る。シュートはその声に更に興奮してるみたいで、耳に噛み付いてきた。
「う……っい、痛……っ、シュート」
足にシュートのブツが当たってる。今日こそは"全部"を受け入れてやりたいって思ってたけど、やっぱまだ無理かも。
「うっ、ん、んっ」
中指も突っ込まれて体が震えた。正直、これはもう怖くない……というか、気持ちいい。
「シュート、はぁっ、そこ、やば」
腹ン中を好き勝手に蹂躙されて、理性を手放しちまいそうで、必死でシーツを握りしめた。
「あ、あっ、ストップ!待っ、あ」
首に噛みつきながら更に前も責め立てられて、脳が溶けそうになる。でもまだ、今日はまだ……。いつまでもシュートにガマンさせるのは嫌だし、俺だってもっと先に進みたいと思ってはいるんだ。
「ストップ、待ってくれ!また俺だけ、う……っ、イッちまう、からっ」
待てって何回も言ってンのに全然聞いてくれねぇで、結局また俺はひとりだけ先に|射精《だ》しちまった。
「はあっ、はぁ、はぁっ……」
シーツに沈み込んでひいひい言ってると仰向けに転がされる。
「はぁ、わり……、口で、してやるから……」
そう言っても無視してさっさと服を着てから頬を舐められた。全然満足してねぇハズなのに。
「なあシュート、満足できてねぇだろ?お前も良くならないとイヤだよ」
これは二人の行為だからさって言っても問答無用でシーツに包まれて軽々と抱き上げられた。シャワーに連れてってくれるつもりらしい。まじで力強いよな……これ以上進展するのが怖いような、でも興味あるような。複雑な気分だった。
ともだちにシェアしよう!

