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第21話 淫魔植物が育った
魔王は庭に茂る淫魔植物を見上げた。
「随分、大きくなったねぇ。ヘルが自慰に使っているからかなぁ」
木に擬態している者から触手まで幅広く種類がある淫魔植物だが、数が増えたし、何より一つ一つが大きくなった。
「良い養分になっているようですね。ヘルにハメているリングは無意味では? 射精して淫魔植物を呼び寄せているのですよね?」
シャムルが苦々しい顔をする。
どうやらヘルの話をする時のシャムルは無間に皺がよるらしい。
「リングはつけたり外したりしてるみたいだよ。ランドールの命令なら秒でメスイキできるくらいには調教されてるから、リングは本人の自由にさせてるんだって」
射精禁止のリングも最初はランドール管理だったし、完全メス化を狙っていたようだが。
雌雄切り替えた方が面白いと思ったのだろう。
最近はヘルが射精してもランドールは叱らない。
「完全なるメス調教とは言えませんね」
「ランドールの命令だけで完璧なメスになれるから、良いんじゃない」
射精するな、勃起するなと命令するだけで、ヘルのちんぽは萎える。
出せと命じれば勃起して射精する。
それだけで充分、面白い。
(ある意味、完全なる射精管理。ランドールもすごいけど、ヘルも器用だね)
イキたいのにイクなと命じられて我慢しているヘルは艶っぽくて綺麗なのに、最終的にオホ顔しかしなくなるから、見ていても楽しい。
「魔王様~、お客様が来てますよぉ」
飛んできたフィオナが魔王に抱き付いた。
いつもの通り股間を撫でる。
蕩けた顔が悦って、股間が硬くなった。
「何処から誰が来たの?」
フィオナの硬くなったペニスを扱きながら問う。
腰ヘコしながら、フィオナが魔王に口付けた。
「天上から、神様が。ぁ、ぁん、……魔王様、もっとぉ、イキたぁい」
舌を絡めてベロちゅうする。
フィオナの体を淫魔植物の方に向けて、ちんぽを激しく扱いた。
「ぁ! ぁんっ、きもちぃ、でちゃぅぅ」
「出していいぞ、フィオナ。無防備に股を開いて勃起したペニスを顕わにする姿は情けなくて可愛いな」
耳に口付けると、フィオナの顔が笑んだ。
「魔王様の手、しゅき……、もっと僕の、情けない姿、見て……、ぁ……、興奮しゅる……ぁっ」
フィオナのちんぽから勢いよく精液が溢れ出した。
淫魔植物の蔦と触手が伸びて来て、零れた精液を残さず舐めとり飲み込んだ。
(フォイナは喘ぎ声が可愛い。シャムルを攻めてる姿もいいけど、魔王に虐められて動けなくなってる姿、最高に良き)
シャムルに対してはSっ気強めの攻めのフィオナだが、魔王にはドMだ。羞恥プレイ系が好みらしく、辱めてやると大変喜ぶ。
「魔王様、天上から神様とは……」
シャムルが不安そうに険しい顔をする。
恥ずかしい格好でイカされたフィオナには興味ないらしい。
(いつものことすぎて見慣れた風景になってるのかな)
今度、シャムルを交えた羞恥プレイをしようと、魔王は胸に誓った。
「神様ね。久しぶりに魔王城に人間の奴隷が増えたから、様子見に来たんじゃないかな。面倒だね」
フィオナの尻穴に指を突っ込み、ちんぽを扱く。
羽があるフィオナは飛べるから、魔王が支えなくても、ちゃんとベスポジで股を開いて快楽に喘ぐ。
「ぁんっ……、なか、びりびり、しゅご……、んんっ」
フィオナがまた射精した。
淫魔植物が精液を喰うのを眺めながら、魔王は小さく息を吐いた。
「来るのはいいんだけどさぁ、いや、よくもないけど。会いたくないんだよねぇ」
苦渋の顔をする魔王をシャムルが怪訝そうに見上げた。
「そもそも魔族と天上の神に交流がある事実が意外です」
「ん? あ、そっか。人間の感覚だと、そうだよね」
シャムルは思い出したような顔をして考え込んだ。
「ユリネリア……、ユーリにも魔王様は、そのようなお話をされていましたよね。光と闇は仲良しだ、と。神様と魔族は仲良しなのですか?」
ユーリことユリネリアが攻め込んできた時にした説明だ。
いまいち上手く伝わっていなかったらしい。
「んー、仲良しではない。少なくとも魔王は苦手。だけど別に、仲が悪くはないよ」
ずっと難しい顔をしているシャムルを眺める。
「ま、会ってみればわかるよ」
フィオナの尻穴を強く擦る。
一際大きく腰が動いて、また射精した。
「はぁ、はぁ……、ぃぃ……、魔王しゃまぁ」
フィオナが甘えるように魔王の首に縋り付く。いつも以上に癒された。
これから会う相手を考えると溜息した出ないが、フィオナが可愛いからいいか、と思う魔王様なのでした。
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