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スモーキーミルク【31】

「ああ……八尋さん、フェロモンが凄いです。貴方の身体は今、必死に僕を誘ってくれてる……」  望の右手が八尋の左胸に置かれた。感じる望の手の熱さ。既にミルクで濡れてしまっている生地越しに望の指が先端部分を優しく撫でた。 「んあぁぁっ!!」  甘い快感がビリビリとそこから全身を駆け巡り、八尋の腰が跳ねる。 「ああ、可愛い……。八尋さん、貴方の気持ちを知ったら、もう我慢出来ません。ここ、舐めも……八尋さんのオメガミルク、飲んでも良いですか?」  望も欲情してると分かる熱い瞳で訴えてくる。『夢だから駄目だ』と『夢なのだから良いじゃないか』と言う考えがせめぎ合うが、八尋の身体は素直に反応し、胸からは新たなミルクを滲ませTシャツを濡らしていた。 「八尋さん、ミルク出てきてますよ……。ああ、なんていい匂いだ……僕に飲んでってこの身体は言ってるんですよ……」  望は我慢出来ない様子で八尋のTシャツをたくし上げた。 「あ……望っ」  外気に晒される胸。望の刺さるような視線も感じ、胸の先端がさらに反応してしまう。 「はあぁぁ……可愛い……。こんな小さいのに一生懸命に勃って、ミルク出して、僕を誘ってる」  望は欲情しきった声色で語り、両胸の先端のその両方ともにツンッと指で触れた。途端に、甘く痺れるような快感が全身を駆け巡った。 「ぁんっ!」 「八尋さん、今ヒートで正気じゃないって分かってるけど、ちゃんと言ってください。僕に『飲んで』って、『抱いて』って言って。じゃないと僕はこれ以上進めない」 「の、望……」  望はそう言いながら両胸の先端を指の腹で押し潰し、滲んだミルクを塗り込むようにくるくると指の腹で擦ってくる。  脳を焼き切られるような強烈な快感。  八尋は我慢しきれず懇願した。 「の、望っ! 飲んでっ、ミルク飲んで。だ、抱いて……っ!」  そう八尋が叫んだ瞬間、ジュルッと鳴る音と共に、左胸の突起を吸われた。 「んあああぁぁぁっ!!」  夢のはずなのにその感触はいつもと全然違った。いつもの夢では搾乳器で搾られる感覚と同じなのに、今日は望の柔らかな唇と舌の感触が生々しく伝わってきた。吸い上げられながら時折舌が乳首を撫で回してきてたまらない。 「あぁっ……八尋さんのミルク……甘くて、温かいっ……!」  望は鼻息荒くそう呟くと、左から唇を離し、右側も吸ってくる。右の乳首を舌で弄ばれ吸われながら、左胸も揉まれ乳首を指で転がされる。 「はぁんっ、のぞむぅ! あぁぁんっっ!」  望に胸を、オメガミルクを吸われている。嬉しさで脳が甘くとろけるようだ。八尋はあまりの快感に全身をびくびくと震わせた。  望はチュッと音を立てて唇を離し、八尋の下半身に視線を向けた。 「おっぱい吸われてイッちゃったんですか」 「ご、ごめんっ……」 「良いんですよ、嬉しいです。……僕ももう、我慢できない……」  望はそう言うと八尋の頬にチュッとキスを落とすと「ちょっと待っててください」と言ってベッドを降りた。クローゼットを開ける音がして、すぐに望は戻ってきた。手に持ってたのはコンドームの箱。 「買っといてよかった……」  望はそう呟きながら八尋に背を向け、ゴソゴソと服を脱ぎゴムを装着し始めた。八尋は今日の夢の望は妙に律儀だなとぼんやり思った。 「八尋さん、失礼します」  望は八尋の元に戻ると、八尋の脚を広げその間に膝立ちで身を置いた。  その姿はハリウッド俳優のように筋肉が盛り上がり、薄いゴムを被った望の中心部は力強く天を仰いでいる。 「あ……」  八尋は恥ずかしくなり視線を逸らした。  いつもの夢ならその辺りは霧がかかったように曖昧だった。なのに今日はやたら生々しい。あんなに巨大なイチモツは現実なら絶対入らない。でも夢だから大丈夫だ。いつも痛くはない。 「八尋さん、ここに誰か触れたことはありますか」  望がそう言って八尋の尻の奥を探ってくる。 「ふ、触れ……?」  熱く働かない頭でぼんやりと考える。反応がイマイチな八尋に望は直接的な言葉を付け足した。 「ここに誰かの……ペニスを入れられたことはありますか?」  (ああ、そういう意味か)と理解し、八尋は望を指さした。 「……望。望がいつも入れてる」  八尋が答えると、望はフフッと笑いさらに確認してきた。 「夢の中の僕ですね。じゃあ他はいませんね」  八尋は頷いた。望が深く吐いた溜め息がそよ風のように八尋の肌を撫でていく。 「あぁ、もう堪んない……すぐ突っ込んでグチャグチャにしたいっ」  たくし上げられたTシャツから胸を出し、そこから下は足の爪先まで全裸の八尋を望の視線が舐めるように這う。八尋はその視線にゾクリと身を震わせた。 「いいよ……グチャグチャに、して……」 「八尋さんっ……全くっ!」  望はそう苦しげに吐き出すと、八尋の蕾を撫で、指を一本入れてきた。 「ああっ、凄く濡れてる……」 「んっ、ぁあ……」 「ヒートだから? それとも僕のを咥え込みたいから?」 「はぁんっ! ……ぞむぅ」  望はさらに指を追加し、八尋の蕾の中で指を曲げ、グチュグチュと掻き混ぜ広げてくる。八尋は初めての感覚に戸惑った。強烈な快感だった。 「ああ、可愛いなぁっ……」  蕾の奥を弄りながら、望は八尋に身を寄せ再び両胸を交互に舐め、漏れ出たミルクを舌で拭い吸う。 「ふ……んっ!」 「すぐにミルク出てきちゃうんですね……えっちだなぁ……」 「んぁぁんっ! あんっ! 望っ、き、気持ちイイよぉ!」  八尋は腰をくねらせ胸を突き出し、望にさらなる刺激を求めた。先程射精したばかりなのに八尋の中心部はもう硬く腹に着くほど反り返っていた。 「ああっ! もう無理ですっ!」  望は舐めねぶっていた八尋の胸からは顔を離し身を起こすと、八尋の蕾から指を引き抜き、脚を抱え込ませるようにして持ち上げた。 「や、八尋さんっ! い、良いですか? 入れちゃいますよっ?」  切羽詰まったように訴える望を見て、八尋は頷いた。

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