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マイハニーミルク【10】
「ああ……八尋さんっ……」
「く……んっ……」
興奮しきった望の中心部がみっちりとした肉筒に飲み込まれていく。
「やっぱ、前よりでけぇよっ……!」
八尋が苦しげに、だが色っぽい目で睨んでくる。
「そんな、変わるわけないでしょっ」
ヒート時とはやはり違うようで、八尋の蕾は望の中心部の凶暴さに驚き、きつくソレを喰い締めてくる。
「あ……あと、どれくらい……っ?」
「まだ先っぽだけですよ」
「う、嘘だろ……っ!」
苦しくて腰を落とせない八尋の背中を撫でつつ、望は再び八尋の胸に舌を這わせた。
「んっ……はっ……」
八尋はその刺激にすぐさま反応し始める。
「八尋さん、声我慢しないで。聴かせてください」
「そ、……んなのっ」
八尋は恥ずかしがっているのか望の要求を拒否するように顔を反らした。
「先週は可愛く鳴いてましたよ?」
望はそう諭しつつ、八尋の乳首に軽く歯を立てた。
「ああぁんっ!」
「あぁ、可愛いなぁ。お尻ももっと濡れてきましたよ」
胸からの快楽に八尋が身体を震わせている隙に望は腰をゆるゆると揺すり、八尋の蕾の奥深くをさらに侵していく。
「あっ、あんっ! はぁんっ!」
一度漏れ出した声は抑えることが出来ないようで、八尋からは取り留めもなく喘ぎが漏れ出た。
八尋の快感を反映するようにたっぷりと濡れだした蜜壺にジュプジュプと音を立てて飲み込まれていく望の中心部分。
「ああ、すっごいな……イイですよ……」
「んあっ……の、のぞむっ……!」
望の欲望の全てをその身に収めた八尋が潤んだ瞳で見つめてきた。
「八尋さん、好きです」
望は囁き、その淡い紅色の唇を吸った。
八尋はキスが好きだ。ヒート中は何度もキスを求めてきた。今もその小さな口の中へ舌を侵入させると素直に自らの舌も差し出してくれる。
望は八尋を抱きかかえ、背中からベッドへ押し倒した。そしてのしかかると大きく脚を開かせ、結合をより深くする。
「ああぁぁっ!」
八尋が叫び、望の背中に手を回して服にしがみついてくる。
「八尋さん……痛い?」
確認すると八尋はふるふると首を横に振った。
「じゃあ、もっと動いてもいい?」
「あっ、ま、まってっ……!」
「ん? 苦しい? それともイイの?」
八尋の耳に息を吹き込むようにわざと低くそう囁くと、望を包む肉壁がビクビクと蠢いた。
(ああ、八尋さんは本当に可愛いなぁ……)
「八尋さん、顔見せて」
望はそう八尋をなだめつつ、背中に巻き付いている八尋の腕を引き剥がしベッドに両手で縫い付け、その身体を見下ろした。
ハァハァと息を乱し蕩けきった八尋の顔。白い胸で主張するピンクの粒からはミルクが零れている。
「ああ、八尋さんっ、本当に貴方は可愛いっ」
望は堪えきれず大きく腰を揺らし、八尋の蕾を怒張で擦り上げる。
「ひゃぁぁっ! はぁぁんっ!」
八尋は声を上げ身体を仰け反らした。ピンクで可愛らしい男性器もしっかりと勃起し、先端に蜜を滲ませている。
大きく脚を開き望を受け止めている八尋。その艶めかしい裸体に着けられたネックガード。その茶色の革に触れながら望は八尋を見つめた。
「八尋さん、次のヒートが来たら貴方のうなじを噛みたい」
突然の望の言葉に八尋は潤んだ瞳を大きく開かせた。
「僕は貴方以外に番は作らないと誓います。ちゃんと籍も入れたいです。だからっ」
「お、お前っ、今っそんなっ!」
八尋は望に組み敷かれたままで、パクパクと口を開く。
「ええ、そうですね。だからこれは予告です。改めてちゃんとプロポーズしますので、ちゃんとOK出す心の準備しててくださいね」
望はにっこり笑顔でそう伝えると大きく腰を引き、再びゆっくり、だが深く奥まで肉塊を突き入れた。そしてその長いストロークでその動きを繰り返す。
「んああぁぁんっ!」
八尋は悲鳴に近い喘ぎを漏らし、胸からも脚の間からも白蜜を溢れさせた。
現状、八尋に関しては金銭面も痴漢男の成敗も祖父肇を頼ってしまった。しかし臆病者のままそれに甘えていてはダメだ。
この求婚は絶対に了承してもらう。
その為にはもっと強くなる。
精神的にも社会的にも。
そして八尋の事は何に変えても守り抜き、生涯離さない。
甘美なその光景を見つめながら望はそう強く胸に誓ったのだった。
マイハニーミルク 完
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