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第2話*

璃都(りと)、可愛い、俺の璃都、もう放さないからね」 「んっ、ゃめ・・・、はぁっ、んゃ・・・っ」 カイザルさんの家へ向かう車中、俺はカイザルさんの膝上に横抱きにされ、ずっとキスされてる。 息が出来ない・・・頭おかしくなりそ・・・。 17年生きてきて、こんなにヒトとスキンシップ取ったことなんてない。 そもそも、他人との触れ合い自体ほとんどしてこなかったのに。 いきなりこんな、舌絡めるとか濃厚すぎるの、耐えられない・・・っ! 「・・・ゃら、もぉ、・・・んっ、め・・・」 舌が痺れて、呂律まわらなくなってきた。 「ああ、可愛いな。キスも初めて?良かった、璃都の全ては俺のモノだからね」 「ひ・・・ぅあっ」 今度は耳を舐められた。 ぞわぞわと鳥肌が立つ。 逃げたいのに、カイザルさんの左手が俺の顎を掴んでて動けなくて、耐えるしかない。 しかも、右手で俺のベルトを緩め、シャツの中に手を入れて肌の感触を確かめるように撫でまわしてくる。 「や、やっ、んっ、・・・ぃうっ!?」 かぷかぷと耳を噛まれ、力が抜ける。 き、牙があたって・・・噛みちぎられそうで恐い。 シャツの中で動き回るカイザルさんの手を止めることもできないし・・・。 「カイザル様、到着いたしました」 「ああ。璃都、お(うち)に着いたよ」 相変わらずカイザルさんに抱っこされたまま、車を降りる。 ・・・え、お家って、ここ? なに、この豪邸。 俺、ここに住むの? シグマさんが玄関を開け、俺を抱いたカイザルさんが入る。 玄関ホールだけで俺の部屋くらい広い・・・。 「おっと、璃都の靴も脱がせないとね」 「ぁ、下ろしてもらえれば自分で・・・」 チャンスだ! まだ玄関は開いてる。 下ろしてもらったらダッシュで逃げて、交番探して駆け込んで・・・。 「下ろしたくないなあ。靴は服と一緒にベッドで脱ごうか」 そんな・・・靴は玄関で脱ぐもんでしょ? 服と一緒にって、服まで脱ぐ必要ある!? 「シグマ、璃都のバイト先に辞めると連絡を頼む。それとこれ、アパートの鍵だ」 「かしこまりました。お預かり致します」 いつの間に盗ったのか、制服のポケットに入れてあったアパートの鍵がシグマさんの手に渡ってしまった。 本当にもう、あのアパートには帰れないんだ・・・。 ・・・え、バイト辞める? 待って俺、辞めるなんて言ってないよ? 「では、月曜の朝、お迎えにあがります」 「お疲れさま」 ま、待って、シグマさん帰るの? 俺、カイザルさんと2人きり? 月曜の朝に迎えって・・・土日ずっとここで2人、とかじゃ、ない、よね・・・? 「さあ、ベッドへ行こう。優しくシたいから、あまり俺を煽らないでね」 あおるなって? ケンカ売るなってこと? 大人しくしてれば、怒らないってこと、かな・・・。 俺を抱き上げたまま、カイザルさんが軽快に階段を上がって行く。 「恐がってるね。そんな怯えた顔をされると、我慢できなくなってしまうんだけど?」 「ぇ、なんで・・・んっう・・・ちゅ・・・んんぅっ」 反論しようとしたらキスで口を塞がれた。 大人しくしててもだめなの? 俺どうしたらいいの? 恐がるなって言われてもムリなんだけど? 「わ、ぁっ・・・ま、まって、く、くつ」 「ああそうだった。じゃあ靴から・・・」 広い寝室の、キングサイズのベッドに下ろされて、靴履いたままだから汚さないように咄嗟に足を浮かす。 カイザルさんが靴を脱がせてくれて、ぽいっと床に放ってしまった。 ちょっと、カーペット汚れちゃうじゃん。 「次はズボンね」 「へあ?ちょ、や・・・っ」 緩められたままだったベルトと、下着ごと、制服のズボンを脱がされた。 嘘だろ、なんで下着ごと脱がすの!? 「次はブレザー」 「まっ、待ってまって!なんで脱がすの!?」 抵抗虚しくブレザーを脱がされ、ネクタイを緩められて引き抜かれる。 ワイシャツのボタンに手がかかったので慌ててカイザルさんの手首を掴むと、がぶっと口に食い付かれ、その勢いでベッドに押し倒された。 「んっう、んぢゅ・・・んんっ」 「はぁ・・・っ、抵抗されると乱暴にしたくなるな」 乱暴、という言葉に(ひる)んだ隙に、ワイシャツの前を無理やり力任せに開かれた。 留めたままのボタンが引きちぎれて飛んでいく。 「ゃ、やめ・・・」 「おてては後ろね」 中途半端に脱がされたワイシャツで、背中側に両腕を(まと)めて縛られてしまう。 え、これ、本気でヤバいんじゃ・・・。 「やだ、やめて、くださぃ・・・」 「やめないよ、璃都は俺のモノだ。それに、食べていいって言ったよね?」 いや、それは、肉まん食べたがってるんだと思ったから・・・。 カイザルさんの舌が首筋を這う。 右手は胸を撫で、左手は腰を掴む。 指が乳首をかすめて、びくっと身体が反応してしまった。 「ひ、ゃ・・・んんっ、あうっ」 肩や鎖骨のあたりを甘噛みされ、ちくり、と牙が肌に刺さる感覚に震える。 「ひ・・・ぅ・・・っ」 「噛まれるの好き?璃都の可愛いのが反応してるよ」 「なっ、ちが・・・んぁっ!」 かぷかぷと乳首に噛みつかれ、腰が引ける。 後ろ手に縛られてるせいで、まったく抵抗ができないのもつらい。 脚を使って抵抗しようかとも思ったが、足首を掴まれたら終わりだ。 「ひぅ・・・っ、んっ・・・ぁ、あっ」 「可愛い声。乳首虐められるの好き?それとも俺の牙が好きなのかな?」 どっちも好きじゃないですっ! ほんとやめて、噛みちぎられそうで恐い! 「や、あっ・・・ぅあっ!?」 カイザルさんが俺の両脚を掴んで広げ、膝が顔の横にくるくらい身体を折り曲げられる。 反動で腰が浮き、カイザルさんの面前に急所を(さら)け出した状態だ。 手が自由にならないせいで隠すことも逃げることもできない。 「うぐ・・・ゃ、やだっ!やめて・・・っ」 「だから、抵抗すると乱暴にするって言ったよね?璃都は俺の番なんだから、俺を受け入れなきゃだめだよ」 「ゃ、や・・・ひぃっ!?」 うそうそうそっ! ソコに舌入れるとかありえないっ! 「いやっ!やめ・・・っ、ひぅぅ・・・っ」 ぬくぬくと、俺のナカを押し広げる、大きく熱い舌。 知らない感覚に、背骨をなにかがぞわぞわと()う気がした。 「ん、指だと爪でナカ傷付けちゃうかもしれないからね。本当はもっと慣らした方がいいんだろうけど、俺も我慢の限界・・・()れるよ」 いれる・・・? 入れるって、なにを? どこに? 俺の脚を解放して、スーツのジャケットとベストを脱ぐカイザルさん。 ネクタイ外して、ベルト緩めて、スラックスの前をくつろげた・・・。 「・・・ま・・・待って・・・うそでしょ・・・そんな・・・ムリっ!待ってムリ!そんなの入んないっ!だめっ!」 暴れる俺の両脚を掴み、さっきみたいに押し広げて狙いを定めるハイイロオオカミ。 金色の瞳がギラギラ光ってる。 「俺のカタチしっかり覚えようね、璃都」 「い"────っ!!」 カイザルさんの、獣人の、太くて長いのが、俺のナカに、ずぶずぶと挿入されていく。 痛い、熱い、苦しい、恐い・・・。 自分の意思とは関係なく、涙がぼろぼろ(こぼ)れた。 「ぁ・・・ゔぅ・・・ぐっ・・・ぅうゔ・・・っ」 「はぁ・・・っ、狭いなあ・・・っ、泣かないで璃都、興奮するから。大丈夫、すぐココでイけるようにしてあげるよ」 なにが大丈夫なのかわかんない。 ナカでカイザルさんのが脈打ってて恐いのに。 このまま入れっぱなしにされて、ほんとに形覚えさせられるなんて嫌だ。 「ゃ、やら・・・ぬぃ・・・てぇ・・・っ」 「せっかちだね。もう抜き挿ししていいの?」 「ちが、ひっ・・・ゔあ"っ!?」 いきなりずるっと引き抜かれて、また奥までずぶんと入れられる。 だめ、それだめ、動かすのだめっ! 「ひぐ・・・っ、や、めてぇ・・・ひっ・・・ぅゔ・・・っ」 「やめないって言ったでしょ。璃都の子宮に種付けするまで終わらないよ」 たねつけ・・・? なに言ってんの? 俺、子宮なんてないのに。 その時、クラスメイトの「男子は産めないから一生監禁」て言葉が、頭の中に響いた気がした。

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