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第28話*

午前中はクリスマスマーケット、昼食はおしゃれなカフェ、午後は温泉街をぶらぶらして、旅館に帰ってきた。 カイとりっくんは和室で、買ってきたワインや地ビールを飲んでて、俺と玲央はテラスで愚痴大会中。 学校行ってる間にアパート解約されて、荷物運び出されて、バイト帰りに車で拉致されて、バイト辞めさせられて奨学金もスマホも解約させられ・・・ってとこまで話した。 「・・・成程。ちょりと、よく逃げ出さなかったな」 「逃げたくても玄関、開かないの」 「え、どゆ事?」 「俺が聞きたい」 玲央はと言うと19歳の時、大学のキャンパスへ向かう途中、コーヒーを買いに行ったらりっくんに出逢いナンパされ、1週間で付き合う事になり、1ヶ月後にはプロポーズされたそうだ。 「えっ、交際期間あったの!?」 「あったぞ、一応」 「それを踏まえて俺の状況どう思う?」 「・・・同情はする。でも獣人の番だから、逢った時点で諦めるしかないぞ」 そんな・・・。 番保護法とかないのか・・・。 「あと、ハイイロオオカミ獣人の番の先輩として、ちょりとに言っときたいんだけど」 「はい、なんでしょう」 「カイザルさんに言われた事は、そのまま真っ直ぐ聞いた方がいいぞ」 そのまま、真っ直ぐ? どう言う意味? 「カイザルさんに言われて、おい冗談だろって思った言葉、あるだろ?」 「よくある」 「例えば?」 例えば・・・そうだな・・・。 「カイは、俺が(ひざまづ)けと言ったら跪くし死ねと言えば死ぬって、あと俺をストーキングするのが生き甲斐で、俺をカイなしじゃ生きられないダメ人間にしたがってる・・・とか」 「それ全部、冗談じゃなくて本気で言ってる事だから。軽く聞き流すのはやめた方がいい」 「・・・え?・・・いや、ちょっと、恐過ぎるんだけど」 あれって、冗談とか言葉の綾とかじゃないの? 本気で・・・言ってた・・・? 「俺も最初はなに言ってんだって思って、大学の先輩と泊まりで遊びに行ったんだけど・・・その先輩、次の日から大学来なくなった」 「・・・え?」 「シドがなんかしたんだろうな。俺になんかしたヤツは消すって言ってたから。で、俺はシドのマンションに引越しさせられて、今に至る」 消す・・・とは・・・? え、嘘だよね、法に触れるような事はしてないよね? 恐いどころの話じゃなくなってきたんだけど? 「あ、因みに、消えた先輩は大学辞めて地方の実家に帰ったらしい。さすがに殺してはないぞ」 「・・・良かった、少し安心した・・・少しだけど」 「ははっ」 それにしても、カイが言った事全部が本気だとしたら・・・。 真剣にいい子してないと、次は即監禁確定なのでは・・・。 「りーぃー」 「ぅあっ」 突然現れたカイに抱き上げられた。 び・・・っくりしたぁ・・・。 「れぇーおぉー」 「おいっ、やめろっ」 あ、玲央もりっくんに抱き上げられてる。 「りぃ、身体冷えちゃってるよぉ。俺があっためてあげるねぇ」 「あーはいはい、中に連れてってくださいな」 「俺がりぃのナカに侵入(はい)りたいなぁ」 「変態酔っ払いオオカミめ」 運ばれてきた夕食を食べ、ゆっくり露天風呂に浸かり、和室でだらだらとお茶をする。 俺はカイの膝上、玲央はりっくんの膝上という状態で。 「あ、そうだ、ちょりとは玲央と連絡先交換した?」 「え・・・っと、してない。だってカイが・・・」 「玲央くんならいいよ」 「いいの?」 俺のスマホ、カイとシグマの連絡先しか入ってないから、ちょっと嬉しい。 「りっくんは?」 「カイザルがだめだってー」 「ふーん」 なんで玲央だけいいんだろう。 カイと玲央って、やっぱ仲良いのかな・・・。 「なんかあったら電話でもメッセでも、遠慮しなくていいからな」 「うん、ありがとう」 なんだろう。 もやもやする。 なんでもやもやしてんだろ・・・。 「そろそろ寝ようか」 「そーだな。結構歩いたしー」 「お前、午前中は殆ど座って飲んでたじゃねぇか」 りっくんが玲央を抱いたまま立ち上がった。 このままだと俺もカイに抱き上げられる。 ・・・気分じゃない。 「俺、トイレ行ってくる」 抱き上げようと、カイが俺の腹に回してた腕を緩めた隙に、さっと立ち上がってトイレへ・・・。 「待って璃都、俺から逃げるなんて許さないよ」 「なっ、に、逃げてなんて、ない・・・」 カイが追いかけて来て、俺の腕を掴んだ。 別に逃げようだなんて思ってない。 トイレ行きたいのは本当だし。 「璃都、もう嘘つかないって約束したよね?」 「嘘なんて言ってない!トイレ行きたいのっ!」 なんで嘘って決め付けんの? いい子にするって約束だってちゃんと守ってんのに。 俺は、カイに言われた事、ちゃんと守ってんのに・・・。 「あー・・・と、俺たちは寝室行くわー。おやすみー」 「ちょりと、嘘も匂いでバレるらしいぞ。じゃ、おやすみ」 「だから、嘘なんて・・・っ」 「おいで、璃都」 カイに腕を引かれ、寝室ではなく内風呂へ連れてこられた。 え、なんで風呂・・・? 「嘘じゃないなら、出来るよね?」 「・・・は?」 「おしっこ、して見せて?」 「・・・はあっ!?むりっ、やだ絶対、や・・・ぅあっ」 立ったまま後ろから抱きしめられ、(てのひら)で下腹部を押される。 うそ・・・本気・・・? 「我慢は身体に良くないよ、璃都」 「と、トイレ、行かせて・・・っ」 「出ないって事は、やっぱり嘘ついたって事かな」 「だ・・・から、嘘じゃ、な・・・んぅ・・・っ」 我慢しようと思えば我慢できる。 でも我慢したら嘘ついたって事にされる。 だからって・・・。 「ひ・・・ゃだ・・・したく、なぃ・・・」 「見せて、璃都がお漏らししちゃうとこ」 「んひ・・・っ!?」 下腹部を押されながら、耳に噛み付かれた。 だめだ・・・だめ、だめだめだめ・・・っ! 「・・・ふ・・・ぁ・・・ぅぅ・・・」 しょろしょろと、生暖かい感触が足下や浴衣の裾を汚していく。 「はぁ・・・っ、可愛い・・・璃都、おもらししちゃったね。可愛い・・・っ」 興奮しきったオオカミに、首筋から耳までを舐め上げられた。 「ぅ・・・ふぇ・・・っ、も、ゃだ・・・」 「そこに手を突いて、脚広げて」 バスタブの縁に手を突かされ、お尻を突き出すような格好をさせられる。 抵抗したいのに、身体に力が入らない。 「・・・んゃっ、なにす・・・んぅ・・・っ」 「璃都がおしっこしてるの見たら興奮しちゃった。大人しくしてて。あと、声我慢して」 「んぅ・・・ゃめ・・・んぁ・・・っ」 浴衣を(まく)って舌で早急に慣らされる。 ねえ、セックスしない約束なんじゃなかったの? 声我慢しろって・・・2人に聞こえちゃうから? 「ん・・・ふ・・・ん"ぅ・・・っ」 両手で口元を抑え、声が漏れないように我慢する。 舌を抜いたカイが、俺の腰を掴んで狙いを定めた。 「ん"ぐ・・・っ・・・ふぅ"・・・っ」 苦しい・・・口元抑えてるから、息が上手く出来ない。 「キツいなあ・・・璃都、苦しい?ごめんね、もうちょっと頑張ろう、ね」 「んん"っ!?」 ずぶんと奥まで()れられた。 脚ががくがくする・・・。 「ねえ璃都、何が嫌だったの?教えて?」 「んっ・・・な、に・・・んぐっ」 腰を打ち付けながら聞かれても、声を抑えるのに必死で答えられないのに。 何が嫌だった? なんの事? 「さっき俺に抱っこされるの嫌がったよね。なんで?」 「ふ・・・んん"ぅ・・・っ、ゆ・・・から、とま・・・ん"っ」 お願いだから、それ以上奥に()れないで。 奥こじ開けられたら、声我慢なんて出来なくなる・・・。 「ほら、言って」 「・・・ゃ・・・もや、した・・・から・・・っ」 「何に?」 「・・・カイ、と・・・玲央が・・・なか・・・いぃ・・・の・・・っ」 「普通だって言ったよね?・・・もしかして、嫉妬したの?」 ・・・は? しっと? 俺が? カイと玲央の仲に、嫉妬した・・・? 「ああ、やっぱり・・・俺の璃都は可愛い・・・っ」 「ん"あ"っ!!」 ソコだめだってば! お腹ぐぽぐぽされたら、声抑えられなくなる! 「ふ・・・っ、声、我慢出来ないね?苦しいかもしれないけど、俺が抑えててあげるから、子宮でイこうねっ」 「ん"っゔ・・・ん"ぅぅ・・・んぐ・・・ふぅゔ・・・っ」 カイの大きい手で口元を覆われ、何度もイかされながら、せめて1回で済んで欲しいと願った。

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