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義父との関係
学校から帰宅し、荷物を置いた。
隣室の兄と同じ間取りの1DK。
テーブルとベッド、チェスト、大して物がない殺風景とも言える部屋。
22になった社会人の兄の出社や帰宅時間はさりげなく尋ねているし、俺も敢えて時間をずらし登校や下校を気をつけているため、顔を合わせることはない。
引越して早々、隣室の兄の部屋からの恋人らしき男性との談笑を聞いてからは尚更だ。
さっさとシャワーを浴び、スウェットに着替えた俺はなんとなくスマホを手になにか動画でも見ようかとしていた。その時だった。
不意にチャイムが鳴った。
「....まさか、兄さん?」
足音を立てないよう玄関へ歩み寄り、覗き穴から相手を伺った。
扉を開けるとスーツ姿の義父の笑顔があった。
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「...'ふ、う、....んッ、あッ....」
俺の首筋に舌を這わせながら容赦なく俺を抱く義父。
最初は高一の頃、母が不在の夜だった。
母の作っておいてくれた夕飯を摂り、食べ終えた頃に酒に酔い帰宅した義父に犯された。
けれど、見上げたその義父の瞳の奥に恋してやまない兄がいた。
どことなく義父と義兄は似ていた。
抵抗できない俺がいた。
それからは母と不仲になった義父と俺は母に気づかれないよう身体を重ねるようになった。
「...ん、あ...いい...」
天井まで伸びた両脚の爪先にぎゅ、と力が籠る。
「あっ...!」
奥を義父は狙うかのように激しく腰を打ち付け、その間にはしたなく勃起した自身を握ると、俺はあっけなくも自分の胸や腹に白い飛沫が飛んだ。
「ああ...!イク!父さんもイクぞ...!」
紅潮しているんだろうか、熱い頬と自然と余韻から潤んだ目で義父を見る。
体も視界すらも蕩けそうになりながら義父の射精を受け止めるために体を繋げ、激しく揺さぶられながら父の射精を待つ俺がいた。
深く繋がったまま、俺の中で義父は射精。
激しい行為を終えてもなお、義父はしばらく俺の胸元に額を預け荒い息を続けていた。
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「高校の方はどうだ?」
「別に。普通」
終わるとあっけないものでいつもこうだ。
自宅に母がいる時はラブホに行っていた。
父とラブホに行った際もいつもそうだったけれど。
「夕飯はまだか?ほら。小遣いだ」
「ん。ありがと」
父が財布から取り出した少し皺のある一万円札を受け取った。
週に1、2回、もしくは3回くらい。
大抵、1日に1回。ラブホなら二時間もない情事。
17という年齢もあり性欲解消にもなる。
俺にとってはある意味いいバイトのようなものだ。
そして兄への思いを一時的にでも忘れられる。
義父がくれる快楽はあらゆる面で今の俺に最適だった。
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