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第123話 ※
「や……やぁ、また……来ちゃう、っ……!」
アスカは自分の意思では止められない快感に身をよじらせ、リオールの指から逃れようとするが、それすら叶わない。
「アスカ、可愛い……本当に、全部が愛おしい」
「ぅ、ん、や、そんなこと……いわないで……恥ずかしい……っ」
涙すら滲ませながら、それでも快感に抗えずに脚をひらき、リオールを受け入れてしまう。
香油の効果は、アスカの理性を溶かしてしまっていた。
「ぅ、ふ、ぁ……リオール、さま……好き……っ……もう、好きすぎて、おかしくなりそう……」
リオールはアスカの乱れた髪を優しく撫でる。
そして、一度深呼吸をすると、その耳元で囁いた。
「アスカ……これ以上したら、君の身体が持たない。今夜の練習は、ここまでにしよう」
「……え……?」
ふるふると震える目で見上げるアスカに、リオールはそっと指を抜き、胸元に抱き寄せた。
鼓動が、すぐ耳元で聴こえる。力強く、でも穏やかに。
「……本当は、このまま抱きたい。全部、アスカの中に注ぎ込みたいほどに……だが、こんなに乱れてるのを見たら、我慢ができなくなるかもしれない」
「……リオール、さま……」
「それに……こうして、我慢するのも、愛のうちだろう?」
その言葉に、アスカは胸がじんわりと温かくなるのを感じた。
香油で熱く火照った身体を、リオールの腕の中で冷ましていく。
背中を撫でる手も、髪に落ちるキスも、全てが優しくて、心地良くて。
恥ずかしさと幸福感に包まれながら、アスカはそのまま、リオールの胸の中でまどろみに落ちていった。
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