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第136話 ※
濃厚な口付けが呼吸を奪う。
甘くて蕩けてしまいそうな思考に、アスカはすこし怖く思いながらも、リオールから与えられる快感を全て受けいれる。
「はぅ……ん、ちゅ、リオール、さま……っ」
「ああ、そなたは甘いな」
柔らかな指が衣を脱がし、晒された肌に何度もくちびるの雨が降った。
胸に吸いつかれ、それだけで腰が揺れてしまう。
「あ、ぁっ、あ……っ」
「アスカ……」
「んっ、ぁ、だめ、それ……」
ぢゅっと強く乳首を吸われ、アスカはあっという間に達してしまった。
そんな所で果ててしまうとは思わず、驚きの中、リオールの手が汚れたそこに躊躇なく触れる。
「あぅ……っ」
「今宵は、好きなだけ、良くなってくれ」
「ぁ……リオール、様も……」
柔く微笑んだ彼の手に導かれるように脚を開く。
そうすれば、香油など使わなくともすでに愛液で濡れたそこに、指が触れた。
「んぅ……っ」
「痛みは……なさそうだな」
「ぁ、あ、あー……ッ、き、もちぃ……っ」
内壁を優しく撫でられる。
これまでの練習でも感じてはいたのだが、発情期のせいで余計に快感を拾ってしまう。
クチュ、クチュといやらしい音が鳴る。
何度もかわされる口付けが、行為に対する不安を拭ってくれた。
指が三本埋まり、柔らかくなったそこ。
リオールは大胆に衣を脱ぐと、硬くなったそれをいよいよアスカの秘所に宛てがった。
アスカはハッと息を止めて、リオールを見つめる。
「挿れるぞ」
「っ、は、い……」
そうして大きな質量で開かれていく。
しかし、リオールがゆっくりと指で馴染ませ、何度も何度も愛撫を重ねてくれたのに、いざそれが入ってきた瞬間、アスカは全身をビクンと跳ねさせた。
「……っ、あ……っ、ぅ……」
額に汗が滲み、アスカは息を荒げながら、潤んだ瞳でリオールを見上げる。
「痛い……か?」
リオールにそう問われ、アスカは小さく首を振ったが、震える手がシーツをぎゅっと掴んだまま、離せない。
「……すこし、だけ。でも……だいじょうぶ、です……続けて、ください……」
それでも中を押し広げてられていくたびに、アスカの吐息は甘く、切なく、震えてしまう。
ハァ、ハァと短く漏れる呼吸に混じって、小さなうめき声が漏れた。
「アスカ……すまない……無理は、させたくない……」
リオールが痛みに気づいて動きを止めると、アスカは首を横に振りながら、涙を浮かべて微笑む。
「謝らないでください……こんなに優しくしてくれて……幸せで、いっぱいなのです……」
「だが……」
「どうか、お願いです……最後まで……お願い……」
アスカの切ない声にリオールはグッと奥歯を噛み締めると、アスカの熱を持つそれに触れて扱き出した。
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